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◆日経、反発するも商い低調で弱い展開
2022.12.28 マーケットニュース -
おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。
本日のレポートが年内最後の更新となりますが、年明けは1月4日(水)
から通常通りの営業とさせて頂きます。
よろしくお願い申し上げます。皆様におかれましては、お身体に十分に気をつけ年末年始をお過ごし
ください。そして素晴らしい新年を迎えられることを心から
お祈りしています。【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 26447.87 +42.00
TOPIX 1910.15 +7.63
マザーズ 720.03 -15.24
NYダウ 33,241.56 +37.63
ナスダック総合 10,353.23 -144.64
S&P500指数 3,829.25 -15.57きのうの米国市場は指数まちまちの展開となりました。
中国政府が26日、新型コロナウイルスの感染対策で続けてきた入国
規制の緩和を発表したことを受け、同国の経済活動の活発化を期待した
買いで景気敏感株を中心に買われダウは上昇。一方、金利の上昇を受け割高感が意識されたハイテク株が下げたことが
相場の重荷となりナスダックは終日マイナス圏での推移となりました。個別銘柄では、中国関連銘柄のナイキや化粧品のエスティ・ローダー
に買いが入り、重機のキャタピラーなど景気敏感株が上昇。一方、アップルやアマゾン、マイクロソフト、アルファベット(グーグル)
などの大型ハイテク株が軒並み下落。
半導体のエヌビディアは7%超の大幅安。当初の予定から1日前倒しで
上海工場の操業を止めたテスラが11%超の急落で7日続落となっています。◆日経、反発するも商い低調で弱い展開
前日までの2日間、日経平均株価はその前の大きな急落から反発するも
本日再び200円近い下落幅となっており、日柄調整を余儀なくされている
展開です。調整には値幅調整と日柄調整というものがあって、値幅調整というのは
その名の通り値段の調整で上げたものは下げ、下げたものは上がるという
ものです。一方で日柄調整というのは、いったん大きな下落があったりすると、
投資家たちは慎重姿勢をみせることが多く、なかなか積極的に株価が
下がったとしても手を出しづらく、下落したあたりでレンジのような
小動きになる時間が続くことを言います。今は年末ということもあって、商いが低調になりやすい時期でもあり、
年末年始株を持ち越したくないと考えている投資家はいくら下がって
安くなっていても買い向かうことはないですから、すでに保有していて
年末を持ち越したくない人たちが売ることで上値が重くなる展開
が続いています。ただ、特段悪材料があっての下落というわけではないのでここから
下げ続けるということは考えにくく、26000円~26400円程度の
値幅の中で年末まで動くことを想定しています。BB銘柄を中心に安く売り叩かれた優良銘柄が散見されますので
これらが見直されて買われてくるのは年明け以降にはどうしても
なってくるかもしれません。ストレスを抱えたくない方は年明け以降から新規に仕込み直して
いくも良いですし、すでに保有している銘柄があれば、持越し
して年越しするのも悪くはありません。来年は4日から取引が始まりますが、欧米市場など他の市場が
3日から取引が始まるところも多く、1日遅れでの日本市場は
スタートとなります。そこで大きな値動きにならない限りは1日遅れの日本市場が
大きなギャップアップ、ギャップダウンで始まることはないと
思います。持ち越される方はこの点だけ注意が必要かと思います。
希望的観測を含めたシナリオとしては年末に大きく下がって
持ち高を調整して現金比率を高めた投資家が多いため、年明けから
改めて買っていこうという動きが見られれば、ご祝儀相場という
言葉があるように新年のラリーがあるかもしれません。ただ欧米を中心とする金融引き締めが続いてリセッションリスク
も高まりつつあるため、従来のように積極的に株を買いたいと
思う投資家の絶対数は少ないため、このあたりが年始の相場に
どう影響してくるか、というところです。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではあり
ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。