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REPORTレポート

期待値が高いとサブシナリオに振れたときが怖い

2023.01.12 レポート

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

◆きのうの日米株価指数終値

 

日経平均株価 26,446.00 +270.44
TOPIX 1,901.25 +20.37
マザーズ 747.83 +16.42
NYダウ 33,973.01 +268.91
ナスダック総合 10,931.67 +189.04
S&P500指数 3,969.61 +50.36

 

きのうの米国市場は、今晩発表される12月の米CPIの伸び鈍化期待から
利上げ減速との思惑がはたらき買い優勢となり、ダウは続伸、ナスダック
は4日続伸となりました。

 

マーケットの関心は今晩発表される12月の米CPIに集中。
予想では12月の結果ではさらなるインフレ率の伸びが鈍化し、FRBは
利上げペースを落とすとの見方が強まっており、米長期金利は3.5%台半ば
まで低下。

 

これをきっかけに高PERのハイテク株を中心に買い直される展開となり
ました。

 

FRBは昨年11月まで4会合連続で0.75%の利上げを実施、そして昨年12月
には利上げを行ったもののその利上げ幅を0.5%に落としました。

 

今回の12月の米CPIの伸びに鈍化の兆候が見られればさらなる利上げ
減速期待を高めるとし、ボストン連銀のコリンズ総裁が次回のFOMCで
の利上げ幅について「0.25%に傾いている」と発言したことも
相場の追い風となっています。

 

個別銘柄では、アマゾン+5.8%やテスラ+3.6%、アルファベット、
マイクロソフト、アップルなど、金利動向に敏感な主要ハイテク株が
買われました。

 

その他、金利が低下することで住宅、不動産関連の業績改善を期待し、
ホームデポやホームセンターのロウズなども上昇しています。

 

 

 

◆期待値が高いとサブシナリオに振れたときが怖い

 

きのうの米市場は上述した通り、今晩発表の12月のCPIの鈍化期待
から乗り遅れまいとする買いが入ったのと、CPI発表前にポジション
調整が行われて下がると見込んだ空売り勢のショートカバー(空売り
の買戻し)によって引き起こされた上昇とみています。

 

昨年7月より5カ月連続の鈍化、コアCPIも昨年10月より2カ月連続で
伸びが鈍化しているため、12月の結果でも伸びが鈍化すると見込んで
いる投資家が多いと思われます。

 

よってメインシナリオでは予想通りに両指数とも鈍化が見られれば、
利上げペース減速から金利が低下して株高への期待が高まります。

 

一方で、サブシナリオとして両指数、またはコアCPIに強い数字が
出てしまうと思惑の期待外れから金利上昇、株安に大きく振れやすく
なることには注意が必要です。

 

特にサブシナリオというくらいですから、多くの投資家の頭の
中にない事態が起こると相場は大きく振れやすくなります。

 

そのため、個人的にはイベント前にどちらに動くか賭けて
大きくベットすることはギャンブルでしかありませんので、
しないようにしています。

 

本日の日本株は米市場が上昇して帰ってきたこともあり、
日経平均は26500円を試す場面もみられると思います。

 

しかし、その後の続伸は期待せず、CPI発表後下落に転じる
可能性も考慮して新規の仕込みは控え、ポジション調整に
動きたいと思います。

 

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