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REPORTレポート

◆明日の日銀会合で政策変更は無し!?

2023.01.17 レポート

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

◆きのうの日米株価指数終値

 

日経平均株価 25,822.32 -297.20
TOPIX 1,886.31 -16.77
マザーズ 725.83 -10.95
NYダウ 休場
ナスダック総合 休場
S&P500指数 休場

 

きのうの米国市場はキング牧師の生誕記念の祝日で休場でした。

 

日本市場は先週末の330円安に続いて、きのうは297円安(▲1.14%)
となり、連日で約630円の下げとなりました。

 

為替相場でドル円が127円台までドル安に突っ込んだことで日経平均株価は
価格的節目の26000円をあっさりと割り込む格好。
新興市場のマザーズもさえない展開で-10.95ポイント(▲1.49%)の
725.83とこちらも下落しました。

 

週末はファストリ1銘柄で日経平均を200円以上押し下げましたが、きのう
は為替が円高に振れたことで輸出関連銘柄を中心に売りが広がる展開となり
足元で上昇が続いていた銀行株も日銀会合を前に利益確定売りが出て下げ
る一日となりました。

 

業種別では、石油繊維、サービスなどが上昇、、一方で自動車を含む輸送用
機器をはじめ、銀行、海運、非鉄、鉄鋼、機械、電機などが下げました。

 

 

 

 

◆明日の日銀会合で政策変更は無し!?

 

本日17日より2日間に渡り日銀金融政策決定会合が予定されています。

 

日銀は「大規模な金融緩和策に伴う副作用を点検する」と報じられていて、
市場では昨年12月に行われたイールドカーブコントロールの長期金利の
変動幅を拡大しましたが、今回さらなる追加修正もあるのでは?という
思惑が警戒感につながり買いの手が入りにくい状況にあります。

 

個人的には今回の会合では追加の政策修正はないとみています。

 

その理由として2つ挙げられるのですが、1点目は前回の修正から
あまりにも期間が短すぎることです。

 

(日本の10年債利回り・日足チャート)

 

上図は日本の10年物国債利回りですが、前回昨年12月20日行われた
日銀会合から長期金利の変動幅を±0.25%から±0.50%に広げる
との発表があった直後から日本の10年債は売り込まれ、利回りは
0.50%で高止まりする動きとなりました。

 

おそらく修正されるとしたらこの変動幅を±0.75%に拡大というのが
市場のコンセンサスかと思われますが、点検もせずにさらなる変動幅
拡大はあまりにも日銀らしくないというのが1つ目の理由です。

 

そしてもう1つの理由として、IMF(国際通貨基金)が今月12日に
日銀に対して12月の政策変更ついて、「金融政策スタンスの適切な
見直しを行っている」との認識を示した上で、日本のインフレ圧力は
まだ弱いため、緩和政策を維持する必要があると指摘しています。

 

IMFからある意味政策転換において釘を刺された格好となっており、
足元でドル安が進行し円高気味になっていることで日本株が
売り込まれていることも手伝ってマーケットフレンドリーな黒田総裁
のことですから今回の会合では現状維持が濃厚かと
個人的にはみています。

 

もし現状維持となれば、会合前に積み上がったドル円のショート
ポジションがショートカバー(買戻し)により一時的にも急激な
アンワインド(逆流)が巻き起こるため、ドル円は130円を越える
ような展開となり、為替差損益が大きく影響する外需関連が息を
吹き返したように買い直される展開となると思います。

 

また、足元で金利高を背景に上昇していた銀行株を中心とする
金融関連は大きく売り込まれる展開になるかと思います。

 

政策転換が実行されればこの逆となります。

 

あくまでも個人的な見通しですので、これを基に事前にポジション
を傾けるようなベットはギャンブルでしかありませんので、会合の
結果が出てから新規のポジション取りをしていくのがもっとも安全です。

 

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