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REPORTレポート

◆今週は決算発表と経済指標が目白押し

2023.01.23 レポート

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

◆きのうの日米株価指数終値

 

日経平均株価 26,553.53 +148.30
TOPIX 1,926.87 +11.25
マザーズ 753.59 +8.94
NYダウ 33,375.49 +330.93
ナスダック総合 11,140.43 +288.17
S&P500指数 3,972.61 +73.76

 

先週末の米国市場は利上げペース鈍化の期待が高まり、3指数揃って
大幅反発となりました。

 

FRBのウォラー理事が20日午後の講演で「次回のFOMCでは0.25%の
利上げを望む」とコメント。

 

すでに次回2月1日に行われるFOMCでの市場予想は0.5%よりも0.25%
になる確率が高まっていましたが、ウォラー理事の発言により、利上げ
のペースが確実に鈍化するとの期待が高まり、見直し買いが入る一日と
なりました。

 

ダウは4日ぶりに反発、利上げ鈍化を受けてナスダックも3日ぶりに反発
となり、上昇幅はダウ+1.0%に対してナスダック+2.66%とこれから
決算発表を迎える企業の多いハイテク株を中心に買われる展開と
なっています。

 

個別銘柄では広告付きの新プランで会員数が増加したネットフリックスが
買われたほか、全世界の従業員の6%にあたる1.2万人の人員削減計画を
発表したアルファベット(グーグル)が上昇。

 

一方で、FRBが同社の消費者向け事業を巡り顧客保護や経営態勢
などを調査しているとの報道が警戒されゴールドマンサックスは下落と
なっています。

 

 

◆今週は決算発表と経済指標が目白押し

 

先週末、米国市場は大幅上昇で帰ってきてくれたこともあり、225先物
も26910円まで大きく上昇したこともあって、日本株は週初大幅高が
期待できます。

 

個人的には月末までは日本市場は割と堅調な展開になるとみていますが、
それでも今週はハイテク主要企業の決算発表があったり、経済指標では
24日に製造業、サービス業の景況感指数の発表、26日には昨年10-12月期
の米GDP速報値の発表があります。

 

さらに週末27日にはFRBが物価指標として注目している12月のPCE(個人消費
支出)の発表も控えています。

 

GDPの予想では前年同期比で2.6%の予想で、前回の3.2%から落ち込む見通し
となっています。

 

足元では経済指標が良いと利上げ長期化で株安観測で市場は動いていましたが、
徐々にこの経済指標と株価のデカップリングが修正されつつあり、経済指標が
良いと株高、悪いと株安と素直な動きになってきています。

 

これは逆金融相場から逆業績相場にシフトしていく中で見られる特徴で、
今後どこかで企業業績や経済指標の悪化、地政学リスクの再燃、大手企業の
破たん、金融機関のシステミックリスクなどが表面化し、株安、債券安、
通貨安のいわゆるトリプル安が起こりやすいフェーズに入ってきたことを
示唆しています。

 

ただ今すぐに起こるということではないですが、マーケットに参加している
人は自分の資産を減らさないためにも今後市場でどういう動きが起きたら
どうするという投資行動、計画はあらかじめ戦略を立てておくと良いと
思います。

 

週末、FRBのウォラー理事による次回FOMCでの利上げペース鈍化発言に
加えて米市場の上昇と共に日経先物が大幅高した要因に日銀の黒田総裁が
ダボスでのパネル討論会にて改めて金融緩和継続を示唆したことが大きく
起因しています。

 

(日本の10年債利回り・日足チャート)

 

先週、18日に日銀会合で現状維持が決定されてから0.5%近傍で推移していた
日本の長期金利は今回の黒田総裁のダボス講演での発言で足元では0.37%まで
金利が低下しています。

 

これが要因で為替相場でも会合後一時ドル円は131円まで円安に振れた後、
会合前の128円まで戻しましたが、再び129円台半ばまでドル高円安が
進む展開となっています。

 

ただ、4月に黒田総裁は任期満了を迎え、その前の2月中旬には新総裁の
人事が行われる計画です。

 

よって2月中旬以降、新総裁の発表行われると同時にいまの金融政策の方向
転換が市場では改めて意識され流れが変わる可能性があるのでボラタイル
な動きになりやすくなることには注意が必要です。

 

このほかにも2月は下げやすい要因がもう一つありますので、またお伝え
したいと思います。

 

個人的には今月末までの上昇を期待して利確を進めつつ、月末あたりから
徐々に持ち高を減らして、来月起こりうるかもしれない下げに巻き込まれ
ないようキャッシュ比率を高めていきたいと思います。

 

※本日の経済キーワード※

 

【PCEデフレーター】

 

米商務省が公表する、米国の家計が消費した、財やサービスを
集計した指標。

名目PCEを実質PCEで割ったPCEデフレーターの中でも、価格変動の
大きい食品とエネルギーを除いたコアPCEデフレーターはFRBが
インフレ指標として重要視している。

 

CPI(消費者物価指数)とPCEコアデフレーターの違いはCPIは棚卸し
されている実際の商品の物価で測るものに対して、PCEデフレーターは
「実際に消費者が購入したモノ」の価格で測られるという違いがある。

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