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Marketマーケットニュース

◆米ハイテクグロース企業の決算はまちまち

2023.01.26 マーケットニュース

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

◆きのうの日米株価指数終値

 

日経平均株価 27,395.01 +95.82
TOPIX 1,980.69 +7.77
マザーズ 778.23 +5.68
NYダウ 33,743.84 +9.88
ナスダック総合 11,313.36 -20.91
S&P500指数 4,016.22 -0.73

 

きのうの米国市場はダウが小幅ながら4日続伸、ナスダックは2日
続落と指数まちまちの展開となりました。

 

25日に決算を迎えた航空機大手のボーイングは予想外の赤字で
一時▲4.2%の下落。

 

マイクロソフトも主力のクラウド事業の成長鈍化が嫌気されダウ
は朝方は売り優勢の展開でのスタートとなりました。

 

その後、カナダ中銀が会合で予想通り利上げを決定後、次回会合で
金利を据え置く可能性を示唆すると、米国内の金利ピークアウト
期待も強まり、徐々に下げ幅を縮小させる展開となりました。

 

取引終盤では明日発表予定の10-12月期の米GDPや週末のインフレ
指標の12月の米PCE(個人消費支出)なども控えており、フタを
明けてみれば前日とほぼ変わらずの値となりました。

 

その他個別銘柄では、ゴールドマンやJPモルガン、セールス
フォース、キャタピラー、ディズニーなどのダウ銘柄も朝方は
売られていましたが、利上げペース減速の期待は根強く、マイナス
圏からプラスに転じ、ダウを押し上げました。

 

 

◆米ハイテクグロース企業の決算はまちまち

 

25日に昨年10-12月期決算を発表したマイクロソフトは売上、
利益ともに市場予想を上回る内容となったものの、下期(今
1-6月期)のクラウドビジネスの弱い見通しが警戒され値を
下げました。

 

一方で、今朝がた米市場の取引終了後に決算発表を行ったEVの
テスラは納車台数が過去最高に達したことで売上高が市場予想を
上回る内容となっています。

 

またIBMも取引終了後に2022年度通期の決算を発表。

売上高は5.5%増の605億3000万ドルとなり、伸び率は過去10年間
で最高となったものの純利益が前年比71.5%減の16億3900万ドル
(▲71.5%)となったことが嫌気され時間外で▲2%超の下落
となっています。

 

このところ米企業の決算をチェックしていて気付く点は、売上高
は伸びる一方で利益は減少、または前年同期比で伸びの鈍化が
見られます。

 

これはインフレにより販売価格の値上げを行うことで売上高は
伸びる一方で、賃金上昇、資源高によるコスト増もあり、利益は
圧迫されているのが要因と考えられます。

 

おそらく今回の10-12月期決算では、このような売上増、利益減の
企業決算が多く見られ、次回4月に発表されてくる今1-3月期決算
では金利の上昇が消費を抑え、利益減だけでなく、売上減へと
つながってくる可能性が高いものとみています。

 

米市場は去年の下落で底を脱し、これからは利上げ停止、利下げ
があることでことしの半ば、後半あたりから株価上昇という見方が
大勢ですが、S&P500で言えば、昨年の安値を割り込みさらなる下値を
試しに行くのはまだこれからと個人的にはみています。

 

いつになるかはまだはっきりとは分かりませんが、次回の決算発表の
時期にあたる4月半ば~5月あたりはまだ業績見通しにまだまだ楽観的な
見方が強いため、市場予想に対する厳しい決算内容からの失望で
起こる可能性もあると思われます。

 

さて、日経平均株価ですが、こちらも足元は好調できのうまでで4日続伸
となりました。

 

ただ、27000円~27300円のゾーンでは上値が重くなりやすいとお伝え
していたようにきのうの上昇はそれまでの3日間の上昇とはやや毛並みが
違っていて、前日比マイナスからのスタートとなったところからプラス圏
浮上という形での4日続伸となっており、上値の重さが感じられるように
なってきました。

 

(日経平均株価・日足チャート)

 

ここからの展開は、2パターンを想定しています。

 

1つ目は2月1日のFOMCまでこの27000円~27300円付近でこう着状態が
続いた後に上下に動き出す。

 

2つ目がFOMC前に米企業の決算やGDP、PCEなど経済指標により上下に
動くパターンです。

 

2つ目の展開になった場合、さらに深堀すればFOMC前に上昇していく
動きとなった場合、次の節目は27700円~28000円となります。

 

投資の格言に「Buy the rumor,Sell the fact(噂で買って事実で
売れ)」という言葉があるように、FOMC前に上昇した場合は、すでに
次回利上げは0.25%が十分に織り込まれているため、いざ政策金利
発表があったとしてもその後、上昇継続とならず、反落する可能性
がありますので警戒が必要です。

 

足元は買いのターンとなっていますが、月末に向けて徐々に
ポジションを落としていこうと思います。

 

 

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※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではあり
ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。


【執筆者(講師)情報】

ライター

中山まさかず

学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。

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