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REPORTレポート

◆一次情報ブレブレのインフレ指標

2023.02.14 レポート

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

◆きのうの日米株価指数終値

 

日経平均株価 27,427.32 -243.66
TOPIX 1,977.67 -9.29
マザーズ 764.32 -16.47
NYダウ 34,245.93 +376.66
ナスダック総合 11,891.79 +173.67
S&P500指数 4,137.29 +46.83

 

週明けの米国市場は3指数揃って大幅高となりました。

 

今晩発表を控える1月の米CPI(消費者物価指数)を前にインフレ
鈍化を期待した買い戻しが先行してスタート。

 

欧州委員会が23年の欧州の成長見通しを引き上げ、リセッション
(景気後退)回避期待が米国経済にもプラスに寄与するとの楽観的
見方も強まり、支援材料となりました。

 

また1月NY連銀消費者調査結果で、家計収入の伸び率予想が前月から
大幅に低下、3年先の期待インフレ率も2.7%と前回(2.9%)から
低下し2年3カ月ぶりの水準となったことからCPIの上振れに対する
過度の警戒が和らぎハイテク株中心に買いが優勢となりました。

 

個別銘柄では先週米中対立懸念から売られていたバイドウ、ピンドゥオ
ドゥオなどの中国銘柄が買い直されたほか、マイクロソフトや動画配信
のネットフリックス、メタ・プラットフォームズやウェブ会議システム
のズーム・コミュニケーションズがそれぞれ+3%の上昇。

 

半導体のエヌビディア、住宅市況の回復期待から家具のホームデポなど
幅広い銘柄が買われる動きとなりました。

 

 

◆一次情報ブレブレのインフレ指標

 

きのうNY連銀から発表された1月の消費者調査では以下の結果と
なっていました。

 

カッコは12月結果

1年期待インフレ率:4.95%(4.99%)
3年期待インフレ率:2.71%(2.99%)
住宅価格:1.11%(1.28%)
食品:9.02%(7.62%)
医療費:9.73%(9.66%)
賃貸:9.62%(9.62%)
賃金の伸びを予想:2.98%(2.96%)

 

1年後も3年後も期待インフレ率は低下を見せ、賃金の伸びも鈍化を
示したことが米市場が大きく買い直されるきっかけとなりました。

 

しかし振り返ってみると週末発表された2月のミシガン大学消費者
信頼感指数と同時に発表された1年先の期待インフレ率は4.2%と
1月の結果3.9%からと5か月ぶりに上昇しており、調査結果に
違いが出ている状況です。

 

今月頭に発表された米雇用統計で今後の労働者の賃金の伸び鈍化を
期待する一方で、週次の失業保険申請件数やJOLTが発表する求人
件数などを考えると労働市場は依然強い状態が続いています。

 

年内利上げ停止、年後半利下げという期待がある一方で、FRBの
ターミナルレートは6%近くまで引き上げられるとの見方もあり、
FRBメンバーはもとより、エコノミストやストラテジスト、
マーケット参加者も見方がゼロか100かというくらいに分かれています。

 

そのため今晩のCPIをはじめ、各一次情報発信者が示すインフレ動向が
完全一致するまでは安心してポジションをロング(買い)に傾ける
のは危険だと考えています。

 

本日の日本株は米市場の上昇を受けて、半導体などハイテク銘柄を
中心に買いが向かう展開となるかと思われますが、やはり今晩の
CPIの発表が横たわっているだけに朝高後、持ち高調整の売りも出て
徐々に上値が重くなるものとみています。

 

足元では日米株価共に短期的に買われ過ぎの局面に来ているだけに
CPIの発表後から動き出す方が安全です。

 

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