TEL:03-6811-3246

10:00-19:00(土日祝も受付)
無料セミナーについて

REPORTレポート

◆今週はFOMC議事要旨、そしてPCE発表で動きづらい展開

2023.02.20 レポート

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

◆きのうの日米株価指数終値

 

日経平均株価 27,513.13 -183.31
TOPIX 1,991.93 -9.16
マザーズ 766.05 -13.99
NYダウ 33,826.69 +129.84
ナスダック総合 11,787.27 -68.56
S&P500指数 4,079.09 -11.32

 

先週末の米国市場はダウは上昇、ナスダックは利上げ長期化懸念の
再燃でハイテク株を中心に売られ下落となり、指数まちまちの展開
となりました。

 

先週は1月の米CPIやPPIなどの物価指標で予想以上の伸びとなったことや
これを受けてFRB高官からタカ派発言が相次いだことでターミナルレート
(政策金利の最終地点)の上振れが意識される中、米長期金利が一時
3.92%と約3カ月ぶりの水準にまで上昇したことがハイテク株の重石と
なりました。

 

その後、リッチモンド連銀総裁のバーキン総裁がが次回のFOMC以降も
0.25%の利上げを支持することを表明したこともあり、取引終盤に
かけてナスダックは下げ幅を縮小させる場面もみられました。

 

個別銘柄では製薬のメルクやバイオのアムジェン、医療保険のユナイテッド
ヘルスなどディフェンシブ銘柄が買われる一方で、金融引き締めの長期化懸念で
ドル建てで決済される原油は安くなり、関連銘柄のエクソンモービルや
シェブロンなどのエネルギー株が軒並み安。

 

エヌビディアやインテルなどの半導体株が下落し、マイクロソフトや
アップルなどの主力ハイテク株も軟調な展開となっています。

 

 

◆今週はFOMC議事要旨、そしてPCE発表で動きづらい展開

 

先週に引き続き、今週は米国の3連休で週初米市場は休場、そして22日には
前回のFOMC議事要旨が出てきます。

 

前回のFOMCでパウエル議長は「ディスインフレ(インフレの鎮静化)がはじまった」
と明言しており、これを受けて株式市場もインフレに対して安心感を持って
いましたが、その後のCPI(消費者物価指数)、PPI(卸売物価指数)の
下げが緩慢となったことで、インフレ再燃への警戒感が台頭する格好と
なっており、FOMC議事要旨でインフレ鈍化の話が出ても最早今昔の感が
否めない状況となりつつあります。

 

加えて週末にはFRBが物価指標として注目している1月のPCE(個人消費支出)
が発表されます。

 

予想では前月比が0.4%(前回:0.3%)、前年同月比では4.3%(前回:4.4%)
と前月比で伸びが加速すると予想されており、実際の結果がこれ以上に
上昇することになれば株式市場の重石となってハイテク株、半導体株を
中心に売られる展開になるものとみています。

 

個人的に2月あたりから年央にかけてこれら物価指標の伸びはもう一段上昇
してくるとみており、FRBのターミナルレートがさらに引き上げられ5%後半
もしくは6%になってもおかしくはないとみています。

 

金利が上昇しても労働市場は今のところ極めて堅調なため、労働者の平均
労働時間の低下や失業率の上昇という流れが起きなければ株価は上下しながら
も堅調な推移がみられると思います。

 

しかし、金利上昇に耐えかねて堅調な労働市場が崩れるようなことになれば
金利上昇が実体経済の成長鈍化に影響を及ぼし始めたといういことで逆業績
相場の色彩が強まり、調整を迎えやすくなると思います。

 

よってしばらくは「金利 VS 経済指標」が今後の相場の注目材料となってきます。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

◆マナカブ公式ブログ
https://manakabu.com/news/

 

◆Twitter
https://twitter.com/manakabu

◆Facebook
https://www.facebook.com/manakabucom

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではあり
ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。


一覧に戻る

ページトップへPAGE TOP