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Marketマーケットニュース

◆3月14日から下げ相場に変わることに警戒

2023.03.06 マーケットニュース

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

◆きのうの日米株価指数終値

 

日経平均株価 27,927.47 +428.60
TOPIX 2,019.52 +24.95
マザーズ 758.64 +9.68
NYダウ 33,390.97 +387.40
ナスダック総合 11,689.01 +226.02
S&P500指数 4,045.64 +64.29

 

先週末の米国市場は3指数揃って大幅高続伸となりました。

 

週末に発表された2月のISM非製造業景況指数は55.1と予想の54.5を
上回ったものの前月の55.2からほぼ横ばいとなり、FRBによる利上げ
長期化を警戒させるほどの強い内容にはならなかったことから4%を
越えていた米長期金利は低下、これを受けて株が買われる展開となりました。

 

(ISM非製造業景況指数の詳細)

 

中身を見ると、新規受注は2.2ポイント増えたものの、在庫が増えたこと
(売れ行きが悪い)や価格が下落(インフレ低下)したこと、在庫に対する
購買担当者センチメントも小幅ながら低下したことなどが伸びの鈍化と捉えられ
足元で上昇していた金利に一服感が出たことで株買い継続となりました。

 

個別銘柄ではメタ(フェイスブック)やSNSのスナップチャットが+5%を超える
上昇のほか、資源のサザンカッパー、航空機のボーイングなど景気敏感株など
幅広い銘柄が上昇。

 

一方で12-2月期決算(第2四半期)を発表し既存店売上高や売上高は若干予想を
下回ったコストコが▲2%の下落となりました。

 

 

 

◆3月14日から下げ相場に変わることに警戒

 

先月28日にNYダウのチャートをご紹介していました。

 

(NYダウ・日足チャート)

 

直近は32500ドル前後、上は34250ドル前後での往来相場が続いている状況で
このどちらかを抜けた方向へと動きだしていくとお伝えしていました。

 

そして先週末のダウは黄色い矢印のシナリオに沿って動いてきています。

 

(3/3 NYダウ・日足チャート)

 

あくまでも個人的な観測に過ぎませんが、今月半ばに控える2月のCPIの結果
次第では、今回の上昇を最後に下限で意識されていた32500ドルを割り込み
下げに転じ、31000ドル前後まで落ちていく可能性もあると考えています。

 

足元の33500ドルから31000ドルまでの下落で約▲7.5%の下げになります。

日本株も同様に米市場が崩れてしまうと下げやすくなりますが、そのときの為替
相場次第で下げ幅も変わってきます。

 

利上げ長期化を懸念しての下げで為替相場がいまの135.6円程度で変わらずの
推移、もしくはドル高が進行するようであれば、日経平均は米市場よりも下げ
幅は浅いものに留まり、下げても高値から▲5%程度。

 

リスクオフの動きが為替相場にも波及し、ドル円が130円近いところまで下落を
すれば米市場よりも下げ幅は大きく▲10%程度下落をする可能性もあると
みています。

 

ただ今月は3月決算企業を中心とする配当絡みの特異月でもあるので、高配当
利回りの銘柄などは他の銘柄に比べて下げ幅は浅く収まりがつくと思われます。

 

*1月の米CPI(消費者信頼感指数)結果の振り返り

 

・CPI前月比 前月 ▲0.1% 予想 +0.5% 結果 +0.5%
・CPI前年同月比 前月 +6.5% 予想 +6.2% 結果 +6.4%
・CPIコア前月比 前月 +0.3% 予想 +0.4% 結果 +0.4%
・CPIコア前年同月比 前月 +5.7% 予想 +5.5% 結果 +5.6%

 

と、前月比ではCPIも価格変動の激しい食品、エネルギーを除いたコアも前月から
上昇する結果となっています。

 

瞠目しておいてほしいのが前月比もさることながら前年同月比の結果です。

 

上記の通り前年同月比ベースではまだかろうじてどちらも逓減傾向が続いて
いますが、前月から0.1ポイントと首の皮一枚でなんとか下げが継続している
ような状況です。

 

もし仮にCPI、またはコアのどちらかが1月から上昇する結果となれば、
足元の牽強付会な相場に水を差すのは火を見るよりも明らかです。

 

(CPI、CPIコアの前年同月比推移)

 

前年度月比の推移を見てみると、CPIは昨年(22年)6月に9.1%のピークを
付けてから下げに転じたのに対して、CPIコアは昨年9月に6.6%のピークを
打って下落に転じているようにこの2つの天底にはラグがあるのが分かります。

 

また米市場では、6月のCPIの結果が発表された7月半ばにこの発表を
きっかけに8月半ばまで大きく上昇。

 

9月のCPIコアの発表があった10月半ばも同様にピークを打ったタイミングで
底入れし、
11月半ばまで上昇となっています。

 

これを考えるとインフレ上昇→鈍化(前回)で株価上昇、と同様の流れに
なるのであれば、インフレ鈍化→上昇(今回)で株価下落となる可能性が
高いということです。

 

安全運転で行くのであれば全体相場が上がっているからとそれに浮かれて
どんどん買い進めるのではなく、利食いを優先的に考えて3月半ばのCPI
発表に向けてポジションを落としていくことを念頭に立ち回るのが安全
かと考えています。

 

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ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。


【執筆者(講師)情報】

ライター

中山まさかず

学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。

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