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REPORTレポート

◆S&P500は上昇トレンドへ回帰だが危険信号点灯中

2023.03.30 レポート

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

◆きのうの日米株価指数終値

 

日経平均株価 27,883.78 +365.53
TOPIX 1,995.48 +28.81
マザーズ 746.47 +5.85
NYダウ 32,717.60 +323.35
ナスダック総合 11,926.24 +210.16
S&P500指数 4,027.81 +56.54

 

きのうの米国市場は3指数揃って大幅反発となりました。

 

今月頭にシリコンバレーバンクの経営破たんを契機に信用不安が勃発
したもののその後連鎖的な破たんとならなかったことから徐々にセンチメント
が改善し、リスクオンの動きが強まる1日となりました。

 

28日に決算を迎えた半導体のマイクロン・テクノロジーのCEOが「AI(人工知能)
向け需要の拡大を受けて半導体業界は25年に再び記録的な売上高を上げ
る可能性がある」と先行きに明るい見通しを示したことから同社株は+7.1%と
大きく上昇。

 

これを受けてその他の半導体関連銘柄にもリスクオンの買いが広がり、半導体
指数(SOX)が+3.27%と大きく上昇となりました。

 

半導体関連株の多いナスダックも+1.8%弱の大幅に上昇するてんかいとなっています。

 

個別銘柄では、先のマイクロンテクノロジーのほか、ラムリサーチ、KLA、ASML、
アプライドマテリアルズ、エヌビディア、TSMCなど半導体関連が軒並み高。

 

加えて信用不安の緩やかな後退とともにバンカメ、ウェルズファーゴ、シティ、
モルガンスタンレーなど金融株も買い直される動きがみられました。

 

 

◆S&P500は上昇トレンドへ回帰だが危険信号点灯中

 

ことしに入り、S&P500は3800ポイント割れから2月2日に付けた4195ポイント
まで+10%の上昇を果たしたところから下げに転じ、その後上げ下げを繰り返し
ながら下落基調にありました。

 

しかし、きのうの米市場の大幅な上昇をきっかけに意識されていた下降トレンド
の天井を突破する動きへと変化してきました。

 

(S&P500・日足チャート)

 

シリコンバレーバンクの破たんに端を発した足元の信用不安は米財務省やFRBの
預金保護プログラム(BTFP)の早急な対応により市場のセンチメントは和らぎ
つつあるのが見直し買いにつながっています。

 

「保ち合い(持ち合い)離れにつけ」という投資格言があるように、この言葉
が示す通りの展開となるならば、目先S&P500は4100ポイント程度まで回復する
可能性があります。

 

日経平均株価はというと、きのう3月決算企業を中心とした配当、優待の権利付き
最終日で、翌営業日にあたる本日が権利落ち日となるため反落が予想されます。

 

配当分を含めた下落幅は250円程度となりますので、その分を差し引いてきのうの
終値よりもプラスならば上昇、マイナスならば下落と考えます。

 

(日経平均株価・日足チャート)

 

日経平均株価は先週は信用不安がくすぶっていたためこう着状態が続いていましたが、
きのうは配当取りの思惑的な買いが継続し365円高の27883円まで上昇し、足元
下落していたドルも警戒感が和らいだことで再び買われる動きがみられドル円は
132円台半ばまで上昇がみられることから権利落ちで下落となっても配当落ち分
を差し引いて考えればプラス(上昇)となる可能性が高いとみています。

 

目先信用不安が和らげば再び市場はインフレとそれに対するFRBの金融政策の
動向に注目するようになりますが、今回の複数の銀行破たんは特殊事例とは
言うものの昨年から続く拙速な世界的な利上げで経済はかなり疲弊していることは
1月に書いた特別レポートでお教えしている危険信号サインが今回の信用不安を
きっかけにずっと点灯している状態が続いていますので上昇しているところは
買い進めるのではなく、利益確定を優先し持ち高を減らすことを進めていきたい
と思います。

 

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