REPORTレポート

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価　27,782.93 -100.85
TOPIX　1,983.32 -12.16
マザーズ　747.46 +0.99
NYダウ　32,859.03 +141.43
ナスダック総合　12,013.47 +87.24
S&P500指数　4,050.83 +23.02

きのうの米国市場は金融不安の後退によるセンチメントの改善が継続し、
3指数揃って上昇となりました。

（ナスダック100指数・日足チャート）

特に主要のテック企業が騰勢を極め、ナスダック100指数は昨年8月に付けた
高値を更新する強い動きとなりました。

ダウは朝方買われましたが、取引中盤では今晩控えるFRBが物価指標として
注目しているPCEデフレーター（個人消費支出）の発表が控えていることも
あり、一時マイナス圏に沈む場面もみられましたが、後半は再び持ち直す
展開となりました。

バイデン大統領が今回の銀行破たんを契機に金融当局に中規模銀行の規制を
強化するよう要請したことで金融株は上値が重く、貸し出し規制が厳格化
されることによるリセッションリスクが高まる中で、金利が上昇しにくく
なった面もあって投資マネーの行き場はやや消去法的に大手のテック関連へ
流れているようにも思えます。

個別銘柄ではアリババやピンドゥオドゥオなど中国のEC関連が買われた
ほか、ラムリサーチ、KLA、ASML、アプライドマテリアルズなど前日から
ＡＩ（人工知能）向け需要増への期待で明るい見通しが示唆される
半導体関連が引き続き堅調。

一方でウェルズファーゴ、バンカメ、JPモルガンなどの金融株が小幅に
下落する1日となりました。

◆4月相場入り、海外マネーの資金流入に注目

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」という諺がありますが、今月初旬に米国で
巻き起こったSBVを皮切りとする銀行破たんが嘘だったかのように米国
市場では切り返しの動きが強まっています。

ただそれでもなおセクター別で見れば金融株は軟調、金利低下により
テック、半導体株が堅調と明暗分かれる展開となっています。

本邦では配当イベントも無事過ぎ去り、先日も少しお伝えしていた
ように外国人投資家による日本株買いが4月から強まってくるか？
というところに注目しています。

2020年こそコロナの影響もあって海外勢は売り越しとなりましたが、
アベノミクスが本格始動した2013年以降は総じて4月は毎年海外勢
による大きな資金流入がきっかけで上昇する場面が見られています。

もちろん上昇するタイミングは3月相場の状況により変わりますが、
3月が軟調の場合、4月初旬から上昇していることが多く、3月が
割と堅調な推移の年は4月初旬は調整局面、そして半ば以降から
上昇するというのが過去のパターンです。

では今年は？というと

（日経平均株価・日足チャート）

日経平均株価は今月初旬の欧米銀行不安により28700円オーバーから
26600円までほぼ急転直下で2000円下げたところから戻り歩調にあり、
この動きを継続させたいと海外勢が考えるのならば28500円～29000円
まで上昇していく可能性は十分にあると思います。

ただ28800円あたりまで上昇してくると前回の高値が意識されたり、
225オプションのプットオプション（買う権利）のポジション動向を
みても28500円、29000円にボリュームがあり、このあたりになってくると
上値が重たくなってくるとみています。

（225オプションのポジション動向）

また個別銘柄では配当権利落ちした海運株の動向にも注目しています。

海運市況で有名な指標にバルチックドライ指数（BDI）がありますが、21年10月を
ピークに下落基調が続いている状況です。

（BDIの推移）

またコンテナ船の運賃市況を測るCCFI(China Containerized Freight Index)
も同様に同時期をピークに下落しています。

（CCFIの推移）

CCFI（コンテナ船の運賃）が下がるということはサプライチェーンの混乱が
落ち着きを見せてインフレ圧力が低下してきていることを示しますが、
同時にBDI（コンテナ船の需要）も下がるということは、モノ自体の輸出入
も減少してきていることを示します。

これまで何とかコロナ禍からの復活による好業績に伴う高配当期待で買われて
いた株価が配当落ち後も維持できるのかというところに注目しています。

【受講生限定】

◆今晩18：30～ オンライン特別セミナー開催予定

先月、レポートで配布しました「需給を意識したトレード戦略」について、
レポートだけお渡しして詳しい説明などはしてませんでしたので、
オンライン特別セミナーを開催したいと思います。

月末という人によってはお忙しい方もいらっしゃるかもしれませんが、
どういう点に着目して銘柄を選んだら良いか、買いのタイミング、売りの
タイミングなどお伝えしていきたいと思います。

＊狙いたいチャートパターン
＊IN,EXITのタイミング
＊レポート以外のプラスアルファで銘柄を見つける方法
など

ご都合つく方はご参加いただければと思います。

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負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
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