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REPORTレポート

◆今晩の雇用統計は「漸減」のみポジティブ材料

2023.04.07 レポート

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

◆きのうの日米株価指数終値

 

日経平均株価 27,472.63 -340.63
TOPIX 1,961.28 -22.56
マザーズ 733.83 -4.82
NYダウ 33,485.29 +2.57
ナスダック総合 12,087.96 +91.09
S&P500指数 4,105.02 +14.64

 

きのうの米国市場は3指数揃って上昇となりました。

 

朝方発表された4月1日の週の新規失業保険申請件数は予想の20.0万件
に対して22.8万件となったことを受けて、ひっ迫している労働環境に
軟化基調が示された結果となりました。

 

(新規失業保険申請件数)

 

これを受けて、FRBによる今後の利上げペースの鈍化期待から債券が
買われ米長期金利は低下。

 

労働環境の下振れにより、景気敏感株は売られたものの、金利が低下
したことを受けて足元で売り込まれていたハイテク株を中心に買い
直される1日となりました。

 

個別銘柄ではハイテク大手のマイクロソフトが+2.5%高となり、
年初来高値を更新。

メタ(フェイスブック)も同様に+2%で年初来高値を更新した
ほか、アップル、アマゾン、グーグルもそろって上昇となりました。

 

一方で、ハイテク株と相関の高い半導体関連はリセッションリスクや
対中輸出規制などが懸念材料でマイクロンテクノロジーやエヌビディア、
テキサスインスツルメンツなどは上昇したものの、アプライドマテリアルズ、
KLA、ASMLなどは下落するなど銘柄でばらつきがある展開となっています。

 

その他景気敏感株の重機のキャタピラーや航空機のボーイングなども
下落となりました。

 

 

 

◆今晩の雇用統計は「漸減」のみポジティブ材料

 

米市場はきのう小幅に反発となりましたが、目の前に3月の雇用統計の
発表が控えていることもあって、戻り幅は限定的なものとなりました。

 

きのうのADP雇用統計に引き続き、きのう発表された週間の新規失業保険
申請件数も予想を上回る増加となっており、徐々に金融引き締めが労働
環境にも抑制の影響を与え始めたものと思われます。

 

加えて民間の再就職支援を手掛けるチャレンジャーグレイ&クリスマス
が発表したレポートでは、3月は全米で89,703件の人員削減がなされ、
2月の77,770件から+15%の増加という結果が出ています。

 

(年別月間人員削減数推移)

 

上図を見ると昨年と比べて今年に入って明らかに人員削減の動きが
強まっていることが窺えます。

 

今晩の3月の米雇用統計ですが、直近の予想は

 

*非農業部門雇用者数(前月比) +23.5万人前後(31.1万人)

*失業率              3.6%(3.6%)

*平均時給の伸び率(前月比)   +0.3%(+0.2%)

*平均時給の伸び率(前年同月比) +4.3%(+4.6%)

となっています。(カッコは2月分結果)

 

先月上旬にお伝えした金融引き締めが労働環境に与えるフローをおさらいすると

 

 

1:企業の負債コスト上昇(下代価格や人件費の上昇)

2:企業収益の鈍化・悪化

3:新規雇用者数・求人件数の減少

4:雇用者の労働時間の短縮(人件費抑制)

5:レイオフ(一時解雇)

6:失業率の増加

7:総雇用者数の減少

 

という順序を辿ります。そして現在、政府当局レベルの一次情報では
上記4番まで確認が出来ている状況です。

 

(米国労働者の平均労働時間【週間】)

 

今後は5番、6番という流れになってくると思われますが、ポイントは
そのペースが重要です。

 

マーケットでは先月の銀行破たんの影響もあり、ポジティブ材料よりも
ネガティブ材料により反応しやすい環境となっているため、予想よりも
結果が良好(雇用者数増加、失業率減少)だと、金融引き締め継続への
警戒で売られやすくなります。

 

一方で、結果が予想を大きく下回る悪い内容(雇用者数減少、失業率大幅増加)
という結果の場合も、リセッションリスクを意識させることになり、
これもまた売られる要因となります。

 

そのため、ゴルディロックスではないですが「適度な雇用情勢鈍化」が
マーケットには好ましい最良の結果となります。

 

こればかりは結果が出てみないことには誰にも分かりませんが、
確率論でいくと3分の2は株価にマイナスとしてはたらきやすいことを
考えれば、ロングのポジションは持ち高を減らしてイベントを跨ぐのが
賢明であると思われます。

 

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