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◆SKEW指数がトレンドブレイク。目先の株価暴落を示唆か
2023.04.13 マーケットニュース -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 28,082.70 +159.33
TOPIX 2,006.92 +15.07
マザーズ 745.36 +0.94
NYダウ 33,646.50 -38.29
ナスダック総合 11,929.34 -102.54
S&P500指数 4,091.95 -16.99きのうの米国市場は3指数揃って下落となりました。
注目された3月の米CPI(消費者物価指数)はほぼ予想通りの結果と
なりました。(米CPI前年同月比)
CPIの前年比は前月の6.0%から5.0%と低下し、さらに予想よりも0.1ポイント
低下となりました。一方で食品とエネルギーを除くコアCPIは予想と一致したものの前月から0.1
ポイント上昇となりました。上図でも分かるようにサービス価格と住宅価格は一度上昇し始めると、その
粘着性が強くなかなか下がらないのが特徴で、未だ下がる兆しが見えてないのが
特徴です。米市場はCPIの結果を受けてインフレの落ち着きを確認出来たことから朝方は
買い優勢の展開で始まりましたが、FRBが利上げを見送るには十分ではない
との見方が広がり取引終盤にかけてマイナス圏に沈む展開となりました。個別銘柄は決算発表前ということもあって大きく変動する銘柄は見当たり
ませんでしたが、映画館広告を手掛けるナショナル・シネメディア(NCM)
が米連邦破産法11条の適用を申請したと発表。同社は債務圧縮のため、担保権を持つ債権者と債務を株式転換することで合意、
DES(デッド・エクイティ・スワップ)を組んだため、今後上場廃止になるか
どうか分かりませんが、個人的にここの株を1週間前から仕込んで、この
5日間で+228%の上昇となりました。◆SKEW指数がトレンドブレイク。目先の株価暴落を示唆か
日米の主要指数はもとより、ほかにコモディティの動向やVIX、MOVEなど
日々ルーティンでチェックしているチャートの中にSKEW指数というものがあります。これは別称「ブラックスワン指数」と言われるもので、これが上昇してくると、
何か分からないけれどその問題が起こった場合はマーケットに与えるインパクト
が非常に大きくなる言わば「炭鉱のカナリア」的な指数で足元ではこれが
下降トレンドをブレイクして130まで上昇してきています。(SKEW指数・週足チャート)
過去にも同様のことが起こったのが19年10月に下落していたトレンドをブレイク、
その後20年に入りコロナショックが起こり日米株共に大暴落となったことは
記憶に新しいところです。そして上図を見ても分かるように先月初旬、タイミング的にはシリコンバレー
バンクの破たんの報道の直前に下降トレンドをブレイクして上を目指す展開
となっています。19年10月にSKEWが上昇、その後20年2月にコロナショックとこの期間4か月です。
今回、20年3月に上昇が始まっていますので前回の例に倣えばその4か月後に
あたる7月ごろが危険ということになります。もちろん多少前後するとは思いますが、ざっくりことしの6月~8月あたりは
株価を大きく下げさせるようなイベントが起こる可能性を示唆しています。巷間ではFRBが今後利上げ停止し、利下げに転じると株価上昇するという
ような見解がありますが、今回の3月CPIが示すようにFRBが物価目標とする
2%にはまだまだほど遠く利下げはあり得ないとみています。ただし、物価がまだ目標に達していなくても利下げをするようなことが
あります。それは実体経済で何か問題が起こった時です。
個人的にはFRBが利下げをする判断に至るときは、物価が落ち着きをみせた
という理由からではなく、実体経済で混乱を招くようなことが起こることで
それを食い止めるために緊急措置的な手段として利下げに転じるとみています。もちろんそのときには株価暴落となっていると思いますが、あくまでも
個人的な見解ですので話半分に聞いて心に留めておいてもらえればと
思います。上記のシナリオに向けて投資行動を取っていくつもりです。
受講生の皆様は1月に配布したレポートをお時間のある時に読んでおいて
もし下落が起きたとしてもそれが想定内となるようにしておいてもらえれば
と思います。※受講生に配布したレポートはこちらから購入もできます。
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※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではあり
ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。