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REPORTレポート

◆S&P500は4200ポイントが上限か

2023.04.18 レポート

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

◆きのうの日米株価指数終値

 

日経平均株価 28,514.78 +21.31
TOPIX 2,026.97 +8.25
マザーズ 755.61 -0.96
NYダウ 33,987.18 +100.71
ナスダック総合 12,157.72 +34.26
S&P500指数 4,151.32 +13.68

 

週明けの米国市場は3指数揃って小幅な反発となりました。

 

朝方発表された4月のNY連銀製造業景況指数が市場予想▲18.0に対して、
10.8と大幅に上回ったことを受けてFRBによる利上げが継続されるとの
思惑が強まり、米長期金利が3.6%まで上昇。

 

金利が上昇したことで発表後は高PERのハイテク株を中心に弱い動きも
みられましたが、景気減速懸念が和らいだことはプラス材料として受け止め
られ、取引終盤にかけてマイナス圏に沈んでいた3指数ともにプラス浮上
となりました。

 

ただ、これから決算発表ラッシュとなるため、結果を見極めたいとする動き
から積極的な決算前仕込みは控えられ、上値は限定的となっています。

 

個別銘柄では、前日(先週末)部品の品質問題で納入停止を発表し売られていた
航空機大手のボーイングが+4%超の大幅反発。

 

先月の銀行破たんにより決算が警戒されていた金融株はJPモルガンやシティなど
が良好な決算を発表したことでが良好だったことで決算を済ませたウェルズファーゴ
をはじめこれから決算を迎えるモルガンスタンレーやバンカメなどの金融株が
好調な一日でした。

 

一方で、決算を発表した資産運用大手のステート・ストリートは顧客資金の
予想外の流出が嫌気され株価は急落。

 

加えて半導体の受託生産最大手のTSMCが今年の設備投資を減額する計画と
報じられ、半導体製造装置大手のASMLをはじめ、アドバンストマイクロデバイセズ、
ラムリサーチ、アプライド・マテリアルズなども連れ安する格好となりました。

 

 

◆S&P500は4200ポイントが上限か

 

(S&P500・日足チャート)

 

昨年10月に底打ちしたS&P500は3月初旬にSVBやシグネチャーバンクの破たんにより
反落。その後、信用不安の警戒感が和らいだことで直近2月に付けた高値4195ポイント
に肉薄するところまで上昇してきました。

 

ただこの4200ポイント前後というのは、上図を見ても分かるように過去の高値
ブレイクと何度も阻まれているところでもあり、おまけに400MAも今や遅しと
上から押さえつけようとしているポイントでもあります。

 

MA(移動平均線)に詳しい方ならばご存知かと思いますが、移動平均線は
カウントする日数が大きくなればなるほど抵抗帯として意識されやすく、
きちんとロジックがあってそこを下から上に突破するのが難しくなります。

 

受講生の方であればその根拠は授業の中でもご説明している通りです。

 

テクニカル面に加えて、マクロのファンダメンタルズを考えると今回NY連銀
製造業景況指数が予想に反して大きく改善したことで金利が上昇しましたが、
やはりいまでも金利が上昇すれば株安となるロジックも効いています。

 

良好な経済指標に伴う金利上昇は利上げ継続が意識され株安要因ということです。

 

逆に金利が低下するようなことになれば株高になり得そうですが、金利が
低下するとするならば、インフレが抑制され、FRBの利上げ停止観測が高まるか、
経済指標や企業業績に翳りが見えてくることで、ネガティブな意味での金利
低下のどちらかになります。

 

個人的には後者の要因で金利が下がる可能性があるとみています。

 

そうなれば、金利安、ドル安(円高)、株安となり、足元堅調に推移している
TOPIXを中心とする外需関連にもアゲインストとなってきます。

 

*米国決算発表ラッシュ(今から5月半ばまで)
*4月20日 ECB理事会(+0.5%利上げ予想)
*4月28日 日銀会合、4月の米PCE(個人消費支出)
*5月3日 FOMC
*5月5日 4月の米雇用統計

 

目先の相場の変動要因となるイベントは上記です。

 

特に各国中央銀行の金融政策に注目です。米国以上にインフレに
苛まれている欧州はまだまだ積極的な利上げが必要とされていること
からECBは0.5%の利上げを実施予定です。

 

その後のラガルド総裁のは発言次第では欧州株安が米国へ波及し、
日本株安とつながる恐れもあります。

 

日銀会合は新総裁となった植田総裁となって初の会合です。
国会での所信表明では「当面は緩和継続が適切」と謳っていることも
あって、さすがに現状維持が濃厚です。

 

続いて日本が連休中に訪れるFOMCです。

 

FOMC後のパウエル議長の会見でまだしばらく利上げを継続していく
ような旨のタカ派発言が出れば、市場は次回会合での利上げを最後に
その後は利上げ停止を織り込むだけに相場の冷や水となる可能性があります。

 

目先のECBさえ無事通過出来れば月内は高い水準での株価推移が続くと
みていますのでこのタイミングで利確をしていき28日以降のイベント前
にはキャッシュ比率を高めていくような戦略が安全かと思われます。

 

 

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