REPORTレポート

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価　28,658.83 +144.05
TOPIX　2,040.89 +13.92
マザーズ　765.62 +10.01
NYダウ　33,976.63 -10.55
ナスダック総合　12,153.41 -4.31
S&P500指数　4,154.87 +3.55

きのうの米国市場は3指数ともに前日から小動きの一日となりました。

取引開始前に決算を発表した金融のゴールドマン・サックスや医薬・衛生用
品のジョンソン＆ジョンソンが下げて始まったことなどからダウは１９５ドル
ほど下げる場面がありましたが売り一巡後は下げ渋り、ダウは前日終値付近に
まで値を戻す展開。

この日は複数の連銀幹部から金融政策に関する発言が相次ぎましたが相場へ
の影響は限定的で、翌日以降も主要企業の決算発表が続くことから様子見ムー
ドが強く指数は前日終値付近でもみ合う恰好となりました。

１-3月期決算を発表したバンク・オブ・アメリカは債券トレ―ディングの
大幅増収が奏功し、予想を上回る利益を計上して小幅高。

一方でゴールドマンサックスは１-3月期決算債券トレーディングが減少し、
純収入が予想を下回ったことで売られました。

きのうは3月の米住宅着工件数が発表されましたが、年率換算で142.0万件と
予想の140万件を上回る伸びを示したことから住宅関連のDRホートン、
ホームセンターのホームデポなども買いが膨らみました。

その他個別銘柄では、好決算を発表した防衛関連のロッキード・マーチン
が買われ、同業のレイセオンなど防衛関連が上昇。

18日に発表された中国の1-3月期GDPが予想を上回る高い伸びとなったこと
からシクリカル関連のアルミ大手アルコア、ニューコアや銅関連の
フリーポート・マクモラン、サザンカッパーなども上昇となっています。

◆信用買い残は3.3兆円で停滞

きのうJPXから公表された日本市場の14日付の信用取引残高を確認すると

信用買い残：2,686,389千株　3,328,510百万円
信用売り残：383,424千株　767,736百万円

（信用残と日経平均株価の推移）

上図を見ると昨年11月に3兆円を割り込んでいた信用買い残は同年12月に一気に3.3兆円
まで膨らみ、年末の下落の時に再び3.1兆円にシュリンク。
足元ではそこから回復し再び3.3兆円を越えたところで高止まりしている状況です。

日経平均株価のPER（株価収益率）をみても、18日付けでは年初来高水準の13.73倍
まで買われるところまで上昇してきており、短期筋からすれば絶好の売り崩しの条件
が整いつつあります。

また東証プライム銘柄の値上がり銘柄数と値下がり銘柄数を比較して算出される
騰落レシオも過熱感を示す120を越えて125.60まで上昇となりました。

前回は4月3日に120を越えてから小幅でしたが反落に転じており、きのう、3月9日に
付けた高値28700円どころまで上昇したこともあって戻り待ちの売りが意識されやすい
状況にあります。

（日経平均株価・日足チャート）

きのうもお伝えしたように目先重要イベントが控えており、明日のECB理事会を無事
通過して米企業決算もさほど市場に影響がでなければ今月中は上昇が続きやすいと
みています。

ただ来月に入ると4月の益出しの売りや日本市場が連休に入ることもあって
海外勢からの仕掛け的な売りを狙われやすくもなりますので注意が必要です。

そのため来週は持ち高調整の週として利用していくと良いと思います。

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