REPORTレポート

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価　28,564.37 -93.20
TOPIX　2,035.06 -4.67
マザーズ　752.88 -13.32
NYダウ　33,808.96 +22.34
ナスダック総合　12,072.46 +12.90
S&P500指数　4,133.52 +3.73

先週末の米国市場は3指数揃って前日から小動きの一日となりました。

週末発表された４月の米ＰＭＩが製造業、サービス業共に予想を上回る
結果となったことから景気後退懸念が和らいだことはプラス材料。

一方で利上げ停止期待が後退し金利が上昇し、指数の重石となりました。

直近決算を発表したP&Gは好決算を受けて＋3.4％の上昇となったほか、
今週決算を控えるアマゾンは傘下のホールフーズの事業再編の一環として
従業員削減計画を発表、収益改善期待期待で上昇。

一方、アルミ大手アルコアやフリーポートマクモランなど資源関連、
EVのテスラなどは冴えない決算を受けて下落するなど決算後の動きは
まちまちとなっています。

◆注目集まるハイテク決算

今週は25日にスリーエムやグーグル、マイクロソフトの決算発表が予定
されています。

27日には建機大手のキャタピラー、アマゾンなどが控えており、特に
グーグル、マイクロソフト、アマゾンなど大手ハイテク株の決算に
注目が集まります。

また日本では28日に植田日銀新総裁が就任して初の金融会合が予定
されており、政策自体は全黒田日銀総裁の緩和姿勢をしばらくは維持する
ものと思われますが、その発言にも注目が集まります。

（日経平均株価・日足チャート）

日経平均株価は昨年から続く下25600円～上28700円のレンジの上限に足元
では達しており、大型連休前というスケジュール感や、相場の過熱感を表す
騰落レシオが135.61とだいぶ過熱気味であることを考えるとここからの
今週の上値追いというのはかなり限定的になってくるとみています。

仮に米国の上記主要ハイテク株の決算が良かったとしても、国内でも

26日：ファナック、ＪＲ東海、アドバンテスト、東京ガスなど

27日：キーエンス、オリエンタルランド、ＪＲ東日本、ＡＮＡ、
富士電機

28日：ソニーＧ、三菱電、商船三井、東京電力、京成電鉄、レーザーテック、
セガサミー、コマツ

といった大手企業の決算が始まることもあって、決算前の持ち高調整も
出てきて上値を重くする要因になってくるとみています。

連休前の最後の週となり、連休中は実質2営業日しか取引日数がなく、その間に
米国ではFOMCも予定されています。

4月が大きく上昇しただけに5月に入ると益出しの売りも出やすくなるので
積極的な取引は控え、中長期で保有を決めている銘柄以外、短期取引中心で
臨んでいる銘柄などの持ち高調整に動くのが賢明かと思われます。

※本日の経済キーワード※

【騰落レシオ】

一定期間の値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の比率を計算したテクニカル指標。
売られ過ぎ、買われ過ぎを判断する逆張りの指標で、東証一部の全銘柄
対象の25日騰落レシオが一般的です。

120以上で買われすぎ80以下で売られすぎの目安となる。
特に買われ過ぎとなる120を越えるとすぐに危険水域に入るというわけ
ではなく、過熱していた数値が低下してくると売られやすい地合いに
変化する。

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