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Market日米相場概況

◆決算後の材料不足には要警戒

2023.04.28 日米相場概況

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

◆きのうの日米株価指数終値

 

日経平均株価 28,457.68 +41.21
TOPIX 2,032.51 +8.61
マザーズ 737.81 -0.76
NYダウ 33,826.16 +524.29
ナスダック総合 12,142.24 +287.89
S&P500指数 4,135.35 +79.36

 

きのうの米国市場は前日決算を発表したメタが好感されて+13.9%上昇
となったことがきっかけでほかのハイテク株にも買いが波及し、3指数
揃って大幅高となりました。

 

この日は1-3月期の米GPP速報値が発表されましたが、予想2.0%成長
に対して1.1%と大きく下回り、前期比年率の2.6%をも下回った
ことはネガティブ材料でしたが、相場への影響は限定的。

 

(米GDPの四半期推移)

 

メタのザッカーバーグ氏は「AIを導入したことでトラフィックや広告収入
が増加している」とコメント、1-3月期決算では1株利益、売上高とも
予想を上回ったことが好感されて大幅高となりました。

 

加えて先日の決算をきっかけに下落していたファーストリパブリック
バンクもこの日は反発となったことが市場心理を改善につながりました。

 

個別銘柄ではメタの上昇でマイクロソフトやアップルなど他の主要
ハイテク株も上昇し、金融株も買われ、ゴールドマン・サックスと
JPモルガン・チェースが上昇したことでダウは午後に上げ幅を広げる
展開となっています。

 

一方でボーイングやキャタピーなどダウ主要の景気敏感株は下落と
なりましたが、その下げ幅は限定的なものに留まっています。

 

 

 

◆決算後の材料不足には要警戒

 

注目された主要ハイテク株、「GAFAM」の一つでもあるフェイスブック
(メタ)は決算が好感されて上昇となりましたが、きのうもお伝えしている
ようにハイテク株の決算だけが支えとなっている非常に脆い上昇なだけに
悪い材料が出るとそちらにすぐに足を引っ張られてしまう地合いと
みています。

 

きのうは米国の1-3月期GDP速報値が公表されましたが上述したように
伸びが鈍化となりました。

 

ただハイテク株の決算も良好で今回発表されたGDPはことしの1-3月期
という「過去のデータ」となるのでこれから米経済が良くなっていけば
問題はないことです。

 

そこで確認しておきたいのがアトランタ連銀が適宜公表しているGDP NOW
です。

 

(GDP NOW)

 

こちらは米商務省が発表するGDPとは違い、雇用統計やISM景況指数、小売売上高
、耐久財受注など日々の主要な経済指標が発表されるごとにその数値を基に
算出した、その時点でのGDP予想値です。

 

上図を見ると4月18日付けでは2.5%成長だったものが4月26日付けの更新では
1.1%と低下してきている状態です。

 

つまり景気の先行き不安は1-3月期で終わりではなく4-6月期も続く可能性が
あるということです。

 

短期的には株式市場のボラティリティを示す恐怖指数(VIX)がゴールデンクロス
してきていますし、ブラックスワン指数のSKEWもまだ136と高い状態が続いて
います。

 

(SKEW指数・週足チャート)

 

よって決算発表が落ち着いたころから徐々に危険シグナルは高まって来るものと
みています。

 

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※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではあり
ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。


【執筆者(講師)情報】

ライター

中山まさかず

学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。

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