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Market日米相場概況

◆一強他弱の米株市場

2023.05.01 日米相場概況

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

◆きのうの日米株価指数終値

 

日経平均株価 28,856.44 +398.76
TOPIX 2,057.48 +24.97
マザーズ 745.24 +7.43
NYダウ 34,098.16 +272.00
ナスダック総合 12,226.58 +84.35
S&P500指数 4,169.48 +34.13

 

先週末の米国市場は3指数揃って上昇となりました。

 

朝方発表された3月の米個人消費支出(PCEデフレーター)の[前年同月比は
予想されていた4.3%と同じ結果となり、価格変動の激しい食品とエネルギー
を除くコアPCEは予想4.5%に対して4.6%と0.1ポイント上回る結果で
ほぼ予想と一致。

 

これを受けて一時は金利が上昇し序盤はマイナス圏からのスタートとなった
ものの主要企業の決算が好感されプラスに転じ上げ幅を拡大する展開となりました。

 

まずはインテルですが、1-3月期決算では過去最大の赤字を計上したものの、今後
収益は底入れとなり、下半期に向けて持ち直すと強気の姿勢を示したことから
高寄り、その後上げ幅を縮小させるも+4%の上昇。

 

一方でアマゾンは昨日引け後に発表した第1四半期決算で売上高が市場予想を
上回ったほか、第2四半期見通しも予想を上回る見通しとなりましたが、
クラウド部門の成長鈍化を懸念した売りに押されて▲4%弱の反落。

 

画像SNSのスナップチャットを運営するスナップも1-3月期決算を発表し、1株利益
は小幅ながら黒字となった一方で、売上高は予想を下回り、第2四半期についても
売上高見通しが予想を下回ったことで▲17%の下げ。。

 

地銀のファースト・リパブリックは連邦預金保険公社(FDIC)の管理化に置かれる
可能性が高いとの報道を受けて再び▲43%の大幅安となりました。

 

 

◆一強他弱の米株市場

 

米国市場はインテルの好決算を受けて指数的には株価上昇となっていますが、
あくまでも一角だけが買われてその他は弱いという印象を受けます。

 

その一角というのが先週からもお伝えしているようにマイクロソフトやメタ、
アップルなどのハイテクグロース系と半導体関連関連です。

 

その他ファーストリパブリックバンクを代表するように地銀や景気敏感株
などは軟調な展開となっており、どうしても指数ウェイトの高い主要ハイテク株
が買われると指数も連動して上昇するため「米国市場は強い」という印象を
持ちがちですが、その中身は非常に脆い上昇となっているとみています。

 

(グロース株対バリュー株指数・週足チャート)

 

上図は米国のグロース株対バリュー株指数を示したもので、上に行けばグロース優位、
下に向かうとバリュー株優位となりますが、ご覧のように米市場はハイテク株が
けん引していることもあって、グロース株に資金が向かっていることを示唆しています。

では日本はどうか?というとこれに倣って

 

(マザーズ対TOPIX指数)

 

をチェックしてみると、日本の新興市場であるグロース代表のマザーズはTOPIXに
負けている状態が足元では続いています。
(上に行けばマザーズ優位、下に向かうとTOPIX優位)

 

これは日本市場が連動していないというわけではなく、マザーズにカテゴライズ
される日本の新興企業は国内のみでサービス提供をしているところが多く、
米国ハイテクグロース株と相関性の高いのは実は世界の景気敏感株と言われる
日経平均株価にあたるためです。

 

よって米市場が週末上昇しているのを横目に夜間の日経225先物は為替相場で
ドル円が136円台まで上昇したことも手伝って29070円まで上昇となりました。

 

本日より名実ともに5月相場入りとなりますが、今週は3日にFOMCが予定されており、
市場ではこの5月が最後の利上げで6月以降停止を見込んでいますが、労働市場が
いまだひっ迫していることや消費が堅調なことなどを考えれば、6月以降も
追加の利上げの可能性は十分に残されています。

 

その後5日は4月の米雇用統計が公表予定で、失業率が前回3.5%と同程度と低い
状態が続けば、これも6月以降の利上げ継続との思惑が台頭しやすいイベントと
なります。

 

今週日本では連休突入ということもあって、実質本日と明日しか取引が
できないため、急激な相場の変動リスクに耐えられるような持ち高、立ち回り方
をして臨むことが賢明です。

 

実際には6月~8月に大きな相場の変動が起こるとみており、何も起こらない
まま連休が過ぎる可能性の方が高いとみていますが、備えあれば憂いなしです。

 

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※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではあり
ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。


【執筆者(講師)情報】

ライター

中山まさかず

学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。

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