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REPORTレポート

◆ラッセル2000は長期MAがデッドクロス目前

2023.05.09 レポート

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

◆きのうの日米株価指数終値

 

日経平均株価 28,949.88 -208.07
TOPIX 2,071.21 -4.32
マザーズ 755.11 +10.96
NYダウ 33,618.69 -55.69
ナスダック総合 12,256.92 +21.50
S&P500指数 4,138.12 +1.87

 

週明けの米国市場はFRBの調査で米銀行の貸し出し態度が前回調査より
厳しくなったことで、企業活動の悪化につながるとの懸念が重しとなり
3指数揃って前週末の終値を挟んだ小動きの展開となりました。

 

FRBが8日に発表した1-3月期の上級融資担当者調査では、大企業・中堅
企業の商工業ローン向けの貸し出し基準は前回の調査の44.8%から
46.0%へ上昇し、厳格化(貸し渋り)しています。

 

(米銀の貸出基準の推移)

 

またきのうもお伝えしたようにポリティカルリスクとして米債務上限の
引き上げができるかどうかの問題も債券市場に大きく影響を与えること
から様子見姿勢の強い一日となりました。

 

個別銘柄では半導体のAMDが5%超の大幅高、同業のエヌビディアも2%弱の
上昇と堅調だったほか、動画配信のネットフリックス、グーグル、宿泊サービス
のエアビーアンドビーなどが買われる動きとなりました。

 

一方でダウ採用銘柄ではドラッグストア大手のウォルグリーン・ブーツ・
アライアンスや事務用品のスリーエムなどが小幅に値を下げています。

 

 

◆ラッセル2000は長期MAがデッドクロス目前

 

米国の主要3指数は日本の連休中こそ続落する動きがありましたが、
先週末には堅調な雇用統計を受けて大幅反発となり、ナスダックは
最高値を更新する動きとなりました。

 

この主要3指数ばかりに注目していると分かりにくいのですが、米国の
小型株で構成されるラッセル2000は主要3指数とは似つかない値動き
となっています。

 

(ラッセル2000・日足チャート)

 

チャートを見ると21年11月をピークに右肩下がりの展開となっており、
足元では日足の75MAと200MAがデッドクロス入り間近となってきています。

 

メディアでは米銀の破たんが大きく報道されていますが、実は破たんは
銀行だけにとどまらず先月映画広告大手のナショナルシネメディア、
そして生活雑貨のベッドバス&ビヨンドなどが連邦破産法第11条の適用を
申請し、経営破綻しています。

 

(ベッドバス&ビヨンド・週足チャート)

 

これら企業破たんの背後にあるのが銀行の相次ぐ経営破綻による金融不安で
金融市場からの資金調達が難しくなり、経営が行き詰まったことが要因です。

 

今回の上級融資担当調査でさらに貸し出しが厳格化されたことにより、
今後、より一層企業の経営破たんとなる企業が出てくる可能性があると
みています。

 

いまはまだ時価総額ベースでは小さい企業の破たんに留まっていますが、
仮にも指数に影響を与えるような企業の破たんなどに繋がれば市場
センチメントの悪化につながるおそれがあります。

 

相場格言に「Sell In May(5月は売れ)」という言葉はもはや投資を
やっている方にとっては有名な格言となりましたが、事実5月は月別で
みても下げやすい相場つきとなります。

 

(S&P500の月別騰落率)

 

ただ5月にもし下がらなかったとしても危機はまだ続き6月半ば以降、
そして8月も軟調な地合いになりやすい月となります。

 

何度かお伝えしていますが個人的にはことし6月~8月に米国の株式市場に
おいて大きな試練の場に立たされるとみています。

 

もちろんこのときにはドルも売られ円高に傾くことになりますので
日本市場も対岸の火事とは言えない状況となると思います。

 

もっと言えばFRBが利上げをしている間が華であり、利下げに転じる
ときは、インフレが落ち着きを取り戻したときではなく、何か市場を
混乱させるようなことが起こり、その手助け、緊急的措置としての
利下げとなるとみていますので、いま市場が期待しているような方向での
利下げはまずないとみています。

 

あくまでも未熟な一個人の見解なので話半分で聞いておいてもらえれば
幸いです。

 

上記を信じて下げに対応した戦略を企てたいという方は1月に配布しました
下記のレポート、チャットワークで発信していく内容をご参考に
ポートフォリオを構築してもらえればと思います。

 

 

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