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REPORTレポート

◆米CPI、予想通りなら材料視されず

2023.05.10 レポート

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

◆きのうの日米株価指数終値

 

日経平均株価 29,242.82 +292.94
TOPIX 2,097.55 +26.34
マザーズ 760.64 +5.53
NYダウ 33,561.81 -56.88
ナスダック総合 12,179.55 -77.36
S&P500指数 4,119.17 -18.95

 

きのうの米国市場は4月の米CPIの発表や債務上限問題の重要イベントを
控えて3指数は小動きとなり、様子見姿勢の強い一日でした。

 

朝方は地銀セクターの売りが再開し、寄り付き後下落。
CPI(消費者物価指数)の発表を明日に控える中、金利が上昇したことも
重しとなり終始小幅ながらマイナス圏で推移する格好となりました。

 

また終盤にかけ、バイデン大統領と議会指導者との会合を控えて債務
上限問題への懸念がくすぶる中、上値の重い展開が続きました。

 

個別銘柄では格安航空ライアンエアーから「737Max」を最大で
300機受注獲得となる航空機のボーイングがダウ採用銘柄ではトップの上昇。
その他、セールスホースやホームデポ、トラベラーズ、ビザなども
小幅ながらプラスの推移となりました。

 

一方で利益見通しが市場予想に届かず、通期の調整後営業利益率の
伸びを引き下げたペイパルが▲13%と急落。

半導体関連銘柄が軟調でインテル、KLA、オランダのASML、
エヌビディアなどが総じて▲2%の下落となったことがナスダックの
重石となっています。

 

 

◆米CPI、予想通りなら材料視されず

 

今晩、日本時間の21時30分に4月の米CPIの発表が予定されています。

 

現在のところ前月比で+0.4%(3月+0.1%)、前年同月比で+5.0%
(3月+5.0%)の予想となっています。

 

3月に比べて4月は原油を中心にエネルギー価格がやや上昇となったこと
から前月比では伸びると思われます。

 

OPEC周辺国が先月頭に5月から日量100万バレル超の協調減産を発表し、
市場では1バレル=100ドルに再び向かうとの指摘もありましたが、
足元ではむしろ下落している状況となっています。

 

(WTI原油先物・週足チャート)

 

そのため、前月比で予想に近い上昇がみられたとしてもその要因が
エネルギー価格が主という見解に落ち着けば市場は大きな動揺はせず、
あまり材料視されないイベントになるのではとみています。

 

ただし、エネルギー価格が上昇していないというのはインフレにとっては
良いことかもしれませんが、景気面から見れば「需要が少ない」という
ことを意味しますので総合的にはネガティブ材料かもしれません。

 

(バルチック海運指数・週足チャート)

 

コンテナ船の需要の大きさを示すバルチック海運指数も21年10月を
ピークにコロナのパンデミックの落ち着きと共に逓減傾向が続いています。

 

景気が回復するにはこの指数が上昇してこないことには回復が
見られ始めたとは言い難い状況です。

 

それ故に先日もお伝えしたように米市場が上昇している要因が
主要ハイテク株の好決算だけという非常に脆い理由での上昇となって
いるだけに警戒は必要かと思われます。

 

 

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