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◆マクロ的にもテクニカル的にも米株はこう着状態続く
2023.05.17 日米相場概況 -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 29,842.99 +216.65
TOPIX 2,127.18 +12.33
マザーズ 746.46 -3.04
NYダウ 33,012.14 -336.46
ナスダック総合 12,343.05 -22.16
S&P500指数 4,109.90 -26.38きのうの米国市場は3指数揃って反落となり、債務上限問題に加えて
消費鈍化が意識されダウは▲1%安となりました。きのう発表された4月の米小売売上高は市場予想0.8%の伸びに対して、
0.4%と下回ったことや、ホームセンター大手のホームデポが業績見通し
を下方修正したことなどから米消費の鈍化懸念が強まったことも重石
となり反落スタートとなりました。(米小売売上高とS&P500指数の推移)
また足元で相場の材料となっている債務上限問題も未だ与野党での
協議が難航しているとの観測で相場の重石となっています。個別銘柄では、アルファベットやアマゾン、エヌビディア、マイクロソフト
などの主力ハイテク、主力半導体株が堅調で、アクティビスト(物言う株主)
の株式保有が明らかになった半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイセズが
大幅高となり、ラムリサーチやKLAなどその他の半導体関連も買われました。一方で金鉱山のニューモントや銅関連のサザンカッパー、アルミのニューコア
など資源関連が軟調な動きとなったほか、決算が嫌気されてホームデポも
売られています。◆マクロ的にもテクニカル的にも米株はこう着状態続く
足元の相場の重しになっている材料は今なお協議が続いている債務上限問題
ですが、テクニカル的にも米株の代表指数のS&P500は上にも下にも方向感が
見出しにくい状況となってきています。(S&P500・日足チャート)
S&P500は上図の75MA(黄)と400MA(白)の狭間で推移しており、400MAは
過去何度も上値を抑え付けて意識されているラインとなっています。一方で75MAは直近上向きとなり、今月初旬にはこのラインがサポートと
なって反発をしていることが分かります。両ラインがそれぞれ上下のサポート、レジスタンスとなっており、債務上限
問題が解決するまではこのレンジ圏で推移するとみています。(日経平均株価・週足チャート)
一方で日経平均株価は米市場に流されることなく、直近では先週まで5週連続
の上昇。そして、30000円の大台まであと150円ほどとなってきています。
背景にはコロナが2類から5類に下げられたこと、そしてリオープン(経済再開)
と円安による訪日外国人観光客の復調。オマハの賢人、ウォーレン・バフェット氏が日本株のエクスポージャー
を増やすと言った発言や、東証主導の低PBRせん滅作戦、地政学的にアジアに
投資をするならばという観点で中国、台湾へ流れていた投資マネーの日本株に
流れてきていることなどが材料となっています。目先は30000円突破は時間の問題かと思われますが、大台到達ということで
利益確定売りも出やすくなり、その利益確定売りをこなしてさらに上を
目指す可能性もあります。ただし、3月初旬に起きたシリコンバレーバンクの破たんなど米市場で混乱が
起きると日本市場も対岸の火事とはなりません。30000円越えたあたりから割安とされていた日本株もバリュエーション的には
割安ではなくなりますので、30100円がまずは目先の天井。債務上限問題が無事解決し、米債の格下げもなければ上抜けてくると思いますので
そうなれば次の天井は30800円あたりとみています。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。