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Market日米相場概況

◆債務上限問題が妥結すればS&P500は4300、日経平均は32000円も

2023.05.22 日米相場概況

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

◆きのうの日米株価指数終値

 

日経平均株価 30,808.35 +234.42
TOPIX 2,161.69 +3.84
マザーズ 747.55 +8.55
NYダウ 33,426.63 -109.28
ナスダック総合 12,657.90 -30.94
S&P500指数 4,191.98 -6.07

 

先週末の米国市場は前日まで合意期待で高まっていた債務上限問題
が再び暗礁に乗り上げるという警戒感から3指数揃って反落と
なりました。

 

先週も引き続き協議が進められていた債務上限問題ですが、民主党の
主張と共和党の主張には歳出削減において大きな隔たりが起きていて
19日の協議の途中で共和党の交渉担当者が退席。

 

これにより妥結期待が高まって楽観的になっていた米市場は反落と
なりました。

 

共和党側は低所得者向けの医療保険制度や食料支援の条件を厳格に
すべきだとバイデン大統領に提案するも、バイデン政権としては
来年に控えている大統領選挙で票を落としたくないために国民から
非難を受けるような削減には応じたくないというのが本音です。

 

ただ民主党もあまりにも右寄りの姿勢に傾斜すると来年の選挙にも
影響を及ぼしかねないため、最終的には両党互いに妥協しながらも
妥結に至るというのがメインシナリオとなっています。

 

バイデン大統領は広島サミット閉幕後、帰国の飛行機の中でマッカーシー
下院議長と電話会談を行っており、22日には協議が再開される予定
となっています。

 

一方で米国の金融政策においては、パウエルFRB議長が今後の追加利上げ
に対して慎重な姿勢を見せたことで6月のFOMCでの利上げ観測が後退、
これにより指数は反落となったもののその下げ幅は限定的なものと
なりました。

 

個別銘柄ではソフトウェアのクラウドストライク、ネットワーク機器
のシスコシステムズや製薬のメルクが上昇した一方で、百貨店の
メイシーズ、宿泊サービスのエアビーアンドビー、ナイキなどが
軟調。

 

加えて、6月の利上げ観測の後退によりモルガンスタンレー、ゴールド
マンサックスやバンカメなど金融株も売られる展開となっています。

 

 

◆債務上限問題が妥結すればS&P500は4300、日経平均は32000円も

 

祭りの前の下準備ではないですが、足元では債務上限問題がリスク要因
として意識されておりこう着感の強い展開となっていますが、これが
妥結となれば目先の不透明感が払しょくされますのでリスクオン相場
となりやすくなります。

 

金融政策においても6月のFOMCでは利上げ無しというのが徐々に織り
込まれつつあり、これも短期的には相場には追い風の材料となります。

 

よって、S&P500で言えば過去何度も節目として意識されてきた4300
ポイントあたりまでの上昇が見込めます。

 

(S&P500・週足チャート)

 

また日経平均株価は債務上限問題の妥結により、為替相場でドルが
買われやすくなるため、ドル円が140円台回復の動きとなってくる可能性
も十分にあり得ます。

 

そうなれば、テクニカル的に32000円あたりまでの上昇も期待できます。

 

(日経平均株価・週足チャート)

 

しかし気を付けておかなければならないのが指数が生き生きと上昇する
ときというのは往々にして、225採用銘柄で指数ウェイトの高い銘柄を
中心に買われてくることが多いです。

 

なので中小型株を中心に物色されている方は、「日経平均は大きく
上がっていても自分の持ち株はさほど上がらない」というような感覚に
陥ってしまいます。

 

日経平均の上昇が緩慢になってきてその後、出遅れ物色で中小型株への
資金シフトが起きれば問題はないのですが、指数が大きく上昇した際には
その後の反動による下落にも注意が必要となってきます。

 

そのため、反落した場合最悪中小型株に資金が流入するどころか全体相場の
下げに影響を受けて中小型株もそのタイミングでは一緒になって下がる
というようなことも起こりかねません。

 

よって、中小型株を中心に取引されている個人投資家の方にとっては実は
今の相場というのは非常にやりにくいと感じておられる方が多いかと思います。

 

対処法としてはいっそのこと短期的な目線で大型株にポートフォリオを全面
刷新する、または現行のスタンスを変えずに日経平均やTOPIXが下がって
来た際に中小型株指数などを意識されて大型株下げ、中小型株上げという
動きであれば問題はないのですが、資金シフトが起こらず大型株同様に
軟調な展開となるようなら持ち株を減らして下げに備え、次のチャンスを窺う
というような対応策が良いかと思います。

 

ご参考までに。

 

 

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※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではあり
ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。


【執筆者(講師)情報】

ライター

中山まさかず

学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。

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