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Market日米相場概況

◆米ハイテク企業の決算が悪ければ利益確定売り優勢で下落も

2023.07.24 日米相場概況

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

 

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 32,304.25 -186.27
TOPIX 2,262.20 +1.30
マザーズ 765.53 -11.45
NYダウ 35,227.69 +2.51
ナスダック総合 14,032.80 -30.51
S&P500指数 4,536.34 +1.47

 

先週末の米国市場はダウは10日続伸、ナスダックは下落するも
3指数揃って前日終値を挟む展開となりました。

 

ダウが10日続伸となるのは2017年8月以来で、インフレの鈍化や企業業績
への期待が足元の株高につながっています。

 

今週は注目のFOMCがありますが、未だ市場では今回の会合で0.25%の追加
利上げが行われるのが最後という見方が根強く、FRBが提唱している年内
あと2回の利上げは想定外となっています。

 

むしろFRBが年内あと2回の利上げを1回に修正するとの期待から株高の
動きになっているとさえ見えるくらいです。

 

個別銘柄では週末決算を発表したクレジットカードのアメックスは1株利益
は予想を上回ったものの、顧客のカード利用額が2年ぶりに低い伸びに留まり、
売上高が市場予想を下回ったことから▲4%弱の下落。

 

製薬のメルクやバイオ製薬のアムジェン、医療保険のユナイテッドヘルス
などディフェンシブ株が買われたほか、建機大手のキャタピラーや金融の
JPモルガン・チェースなどは売られています。

 

 

◆米ハイテク企業の決算が悪ければ利益確定売り優勢で下落も

 

(NYダウ・日足チャート)

(ナスダック・日足チャート)

 

上図は2つの米国主要指数ですが、どちらも足元では上昇チャネルの中を推移していて
高値安値を切り上げており、上昇トレンドを継続しています。

 

しかし2つの指数の値動きには違いが出てきており、ダウは上昇チャネルの中の
上昇余地はまだ残されており、現在8合目まで登頂しているといったところ。

 

ですが、ナスダックに関してはすでに10合目に到達しており、いつ下山をしても
おかしくない状況となっています。

 

今週は半導体、ハイテク株の決算が相次ぎます。

 

 

25日
アルファベット(グーグル)

マイクロソフト

テキサスインスツルメンツ

 

26日
メタ(フェイスブック)

 

27日
インテル

 

注目は上記銘柄の決算で、足元で動画配信のネットフリックスやEVのテスラが
決算後に売り優勢となっているだけに、これらの銘柄でもさえない決算結果と
なれば、足元で高値圏に登頂したナスダックを中心に売り込まれるリスクが
高まることには警戒が必要です。

 

また、以前にもお伝えしたように日経平均株価はダウとの連動よりもナスダック
との相関が強いため、米市場でナスダック売りとなれば、日経平均株価も
今週は軟調な展開となる可能性も出てきます。

 

特に警戒しておかなければならないのがFOMCで、多くの市場参加者が今回の
利上げが最後と想定しているだけにFOMC後のパウエルFRB議長の発言で
「インフレ動向次第では追加の金融引き締めの用意がある」との発言が
出れば、寝耳に水となり、年内最後の利上げの期待は消失し、売りの材料と
される点です。

 

ただ資金に余裕を持って臨めばいつも通りの上げ下げの値動きを辿るだけで
あり、米国の利上げは最終局面に来ていることは変わりがないため、市場が
これまで想定していないようなショック安となるイベントが起こらない限りは
絶好の押し目となってきます。

 

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ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。


【執筆者(講師)情報】

ライター

中山まさかず

学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。

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