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◆ジャクソンホール会合後はイベント通過で株価上昇?
2023.08.22 マーケットニュース -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 31,565.64 +114.88
TOPIX 2,241.49 +4.20
マザーズ 734.57 +20.18
NYダウ 34,463.69 -36.97
ナスダック総合 13,497.59 +206.81
S&P500指数 4,399.77 +30.06週明けの米国市場は今週末のジャクソンホール会合を前に、23日に
控えるエヌビディアの決算期待からハイテク株中心に買い直される
展開となりました。エヌビディアは23日に5‐7月期(2Q)決算を発表しますが、AIサービス
需要の高まりから大幅な増収が見込まれており、足元のコンセンサスの
目標株価は520ドルとされており、いまの株価水準から15%も高い水準
に置かれていることもあって、昨年9月に付けた110ドルから約5倍の
位置となります。(エヌビディア・週足チャート)
決算期待でエヌビディアが8.4%の大幅高となったことでその他の半導体
関連にも買いが波及し、半導体指数のSOXもナスダックの上昇率を大きく
越えてきのうは2.8%の上昇となりました。その他個別銘柄では値下げがネガティブ視されていたテスラが反発。
メタ(旧フェイスブック)も解雇していた数千人の従業員を再雇用と
報道され人件費増というよりも将来への投資意欲と受け止められ上昇。その他主要ハイテク株のアマゾン、マイクロソフト、グーグル、アップル
なども足元の調整下落から反発となったことがナスダックをけん引しました。一方で金利上昇から消費が抑制される懸念もあって、ディスカウントストアの
ターゲット、日用品のジョンソンエンドジョンソン、ナイキ、ホームセンターの
ホームデポなど消費関連が軟調な一日となっています。◆ジャクソンホール会合後はイベント通過で株価上昇?
今週24日から始まる連銀主催の国際経済シンポジウム、ジャクソンホール会合
ですが、マーケットでは今後の金融政策の方向性が示されることもあって、
25日のパウエルFRB議長の講演に注目が集まります。特に昨年はこのジャクソンホール会合後、インフレ退治のため積極的な利上げを
継続するFRBの姿勢が示唆されたためS&P500は9月初旬にかけて▲4%超の
下落となったことから警戒感が漂っているようです。メディアでもタカ派発言が出てきやすいと言われており、下落への警戒感が
強いようですが、個人的には昨年のようにイベントをきっかけに大幅に
下落するというような展開にはならないとみています。きのうもお伝えしたように利上げ自体は千秋楽に近づいてきていますし、
米長期金利も足元で4.3%とすでにパウエルFRB議長発言を警戒して上昇
しているため無風か材料出尽くしで金利低下となれば株式市場は上昇の
可能性が高いとみています。(S&P500の月別騰落率)
実際に過去20年のS&P500の月別騰落率をみると8月下旬から上昇に転じて
おり、アノマリー的には上昇しやすい地合いであることが分かります。(NYダウ・日足チャート)
ダウは8月に入って35600ドルから34200ドルまで1000ドル以上下落し、
調整を迎え足元では13週移動平均線と過去何度も上値を抑えてきた
高値となっていた34300ドルの位置で下げ止まりをみせています。(ナスダック・日足チャート)
ナスダックも同様に過去の高値13000ポイント前半のところまで足元下落
調整し、ローリバ(役割転換)が意識されるポイントとなります。よって目先恒大集団のような中国大手企業の破たんなど大きな不安材料
が再度出てこない限りは今週が安値となり、日米株共に上昇に転じやすい
環境が整うのではと考えています。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。