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Market日米相場概況

◆米国の政府閉鎖は過去10年で4回

2023.09.28 日米相場概況

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

 

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 32,371.90 +56.85
TOPIX 2,379.53 +7.59
マザーズ 730.77 +8.65
NYダウ 33,550.27 -68.61
ナスダック総合 13,092.85 +29.24
S&P500指数 4,274.51 +0.98

 

きのうの米国市場はダウは続落、ナスダックは反発と指数まちまちの
展開となりました。

 

米国では10月からの新しい会計年度(2024年度)の予算協議が下院議会
で難航しており、共和党の下院保守派は歳出削減要求が通らない限り、
暫定予算案の交渉を阻止する構えで、9月30日深夜までにつなぎ
予算案を可決できなければ、新会計年度が始まる10月1日から政府機関が
一部閉鎖されるリスクがくすぶっています。

 

加えて米国では自動車業界のストライキが長期化しており、景気が下振れ
するリスクも台頭していているため、FOMCの投票メンバーでタカ派の
先鋒でも知られるミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は「金融引き締めの
手を緩める必要があるかもしれない」とコメント。

 

この発言を受けて取引中盤まで下落していた米市場は終盤にかけて下げ幅を
縮小させる展開となりました。

 

ただ先週のFOMCでも年内あと1回の利上げ、そして来年は4回の利下げから
2回の利下げへと上方修正され、金融引き締めの長期化が意識されている
ことは変わらず、米長期金利は2007年10月以来4.6%と高水準にあることが
主要因で断続的な相場の重石となっています。

 

個別銘柄では金利高からドルの上昇を受けて、金投資への需要が減るとの
見方から金鉱山関連のニューモントが▲5%超の下落、バリックゴールド
も▲4%弱の下落となっています。

 

また金利上昇から節約志向も出てくることからペプシコやコカコーラ、
飲食のマクドナルド、百貨店のコールズ、日用品のP&Gやジョンソンエンド
ジョンソンなども総じて下落となりました。

 

一方で原油価格の上昇が再び加速し始めて1バレル=93ドル台に乗せて
きて100ドルも見えてきていることからエネルギー関連のシェブロンや
エクソンモービルなどが上昇となりました。

 

 

◆米国の政府閉鎖は過去10年で4回

 

上述したように米国下院議会では10月からの2024会計年度の予算協議が
難航しています。

 

この与野党での予算協議はむしろすんなりいったことの方がレアケースで
過去46年で新年度前に本予算が成立せず、つなぎ予算が作成されたのは
実に43回もあり、一部報道では政府機関の閉鎖が1週間続くごとに、
四半期のGDPが年率0.2ポイント押し下げられるとの試算もあり、警戒感が
相場の重石となっています。

 

また米国では、過去10年間で実際に政府閉鎖が起こったのは4回あり、
過去に政府閉鎖が起こった政権は、クリントン政権が2回、オバマ政権が
1回、トランプ政権が1回です。

 

中でも最も長く続いたのは、トランプ政権下で2018年12月から2019年1月
までの5週間です。
この政府閉鎖は、米国とメキシコの国境の壁建設費をめぐる政争が原因でした。

 

当時は、12本の歳出法案のうち予算規模で8割近くをカバーする国防関連など
5本は通年予算が成立していましたが、今回は12本すべてが成立しておらず、
前回より連邦政府の広い活動に影響が出る可能性があります。

 

本予算が成立しなかった場合、期限付きの暫定(つなぎ)予算を成立、
しかしこれも9月30日までに成立しなかった場合に政府閉鎖という流れに
なります。

 

過去40年間のうち予算成立が間に合わなかったことは10回程度あり、
約25%の確率で起こり得る問題です。

 

ただこれもことしの5月に与野党でやり合っていた債務上限問題と似ていて、
「政争の具」として使われやすく、来年の大統領選挙に向けて各党とも
支持率を落としたくないために時間的に考えてもバチバチになりやすい
タイミングにあります。

 

よって、政府閉鎖に陥りそれが長期化した場合のリスクとしては米国の
信用問題にかかわり、米債が格下げされる可能性が出てきます。

現在格付け機関のムーディーズでは米債をトリプルAの最高位に格付け
していますが、これが格下げされるとなれば米債売りにつながる
惧れもあり、そうなれば金利がさらに上昇、株安につながるリスク
は警戒しておく必要があります。

 

受講生の方は専用のチャットワークで先日も米国は来年までの金利高と
この格下げリスクにより米国
市場の下落を利用して利益を狙う戦略を
ご紹介お伝えしていますのでご参考に
されてみてください。

 

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※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではあり
ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。


【執筆者(講師)情報】

ライター

中山まさかず

学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。

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