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◆日本市場は連休とイベント前で小動きの展開か
2023.10.06 日米相場概況 -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 31,075.36 +548.48
TOPIX 31,075.36 +548.48
マザーズ 700.42 +22.62
NYダウ 33,119.57 -9.98
ナスダック総合 13,219.83 -16.18
S&P500指数 4,258.19 -5.56きのうの米国市場は序盤はやや下落するも終盤値を戻し、前日終値
付近で3指数取引終了となりました。朝方発表された9月30日の週の新規失業保険申請件数は予想21.0万件に
対して20.7万件と小幅に予想を下回ったことから労働市場の強さが
改めて意識され、米長期金利が瞬間的に上昇したことをきっかけに
ハイテク株を中心に値を下げる場面もみられました。ただ原油価格が下落していることや、サンフランシスコ連銀のデイリー
総裁がインフレ減速に伴い政策金利据え置きも可能とタカ派姿勢を
弱めるコメントが出ると、長期金利も低下に転じ相場も下げ幅を縮小
する展開が見られました。個別銘柄では油価の下落を受けて利益率改善期待から1ドルショップの
ダラーツリーが2%弱の上昇となったほか、金利の高止まりから金価格
も下げ止まりを見せたことから関連のバリックゴールドも反発。その他エヌビディアやマイクロン・テクノロジーなど半導体の一角も
しっかり。一方で冴えない決算を発表したアルコール飲料のコンステレーション
・ブランズが売られたことからペプシコ、コカコーラ、モンスター・
ビバレッジなどの飲料メーカーに売りが波及。労組スト真っ只中の自動車のゼネラル・モーターズは2000万台以上の
車両に破裂の危険性のあるエアバッグ部品が使用されていることが
判明し、米当局がリコールの必要性に言及したことが嫌気され下落
となりました。◆日本市場は連休とイベント前で小動きの展開か
一昨日まで5日続落となっていた日経平均株価はその間に1845円の下げ
となりあわや30000円を割り込むのではとの危機もありましたが、
きのうは548円、1.80%の大幅反発となりました。反発したきっかけとなったのは足元で売られ過ぎていたことによる
自律反発に加え、上昇が続いていた米長期金利の高止まり
です。この金利上昇の歯止めの契機となったのが、7月から急上昇してきた原油
価格が足元で急落したことでインフレへの警戒感が和らいだこと、
FOMCが終わって各地区連銀総裁の講演やコメントが出てくるようになり、
タカ派、ハト派の意見が交錯していることなどが挙げられます。日経へ行き株価が下げ止まり、大幅反発してくれたことでやや相場にも
安心感が出てきましたが、今晩は9月の米雇用統計が発表されますし、
日本はシルバーウィークで明日から3連休というスケジュール感を
考えると、本日は積極的な買いは手控えられきのうの終値付近での
値動き、または短期勢による足元の反発局面での利益確定売りが
出て小幅下落となる可能性があります。いずれにしても本日の値動きはあまり意識するところではなく、雇用
統計が発表されて米市場の動きを見て週明けの展開が重要という
ところになってきます。きのうもお伝えしたように今回の雇用統計では失業率が増えるのか、
変わらずの強さを見せるのかといったところに個人的には注目を
しています。仮に失業率が予想に反して増えた場合、利上げ警戒感が和らぎ金利が
低下して株高とマーケットにはプラス材料となるとみています。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。