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Market日米相場概況

◆先週に引き続き上げても下げても良い対応を

2023.11.28 日米相場概況

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

 

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 33,447.67 -177.86
TOPIX 2,381.76 -9.18
グロース 712.83 -4.16
NYダウ 35,333.47 -56.68
ナスダック総合 14,241.02 -9.83
S&P500指数 3,739.31 -8.61

 

週明けの米国市場は3指数揃って前日終値を挟んでの小幅な動きと
なりました。

 

決算発表や重要イベントを通過し、材料に乏しい中、今週後半に発表
されるPCEデフレータやパウエル議長を含むFRBメンバーの発言内容を
前に様子見ムードが薄商いの展開。

 

NYダウは前週まで4週連続で上昇し、上げ幅も3000ドル近い上昇を
果たしていることもあって、目先は利益確定の売りも出やすかった一方で、
ブラックフライデーにおける米消費者のオンライン支出額が過去最高を
記録したことで、個人消費の強さも顕在していることから下げも限定的な
ものになりました。

 

個別銘柄では、今月半ばに第3四半期決算を発表し売上、利益ともに
市場予想を上回ったことから大幅高が続いているアパレルのGAPが
年末商戦でも個人消費の強さが見られたことから続伸し、年初来高値を
連日で更新。

 

同じくアマゾンやウォルマートも上昇し、ブラックフライデーの売上高が
過去最高を記録したと発表したカナダのネット通販支援のショッピファイ
が5%弱の大幅上昇。

 

決算後、軟調だった半導体のエヌビディアは4日ぶりに反発となっています。

 

一方、足元で大幅反発が続いていた英半導体設計のアームが▲4.5%の
大幅反落となりました。

 

 

◆先週に引き続き上げても下げても良い対応を

 

先週からお伝えしているように日本株も今月半ばで決算発表が出揃って
からというもの手掛かり難に陥っている状況で次の材料が出るまでは
上も買えない、だからと言って安易に売ることもできないというこう着
相場が続いています。

 

この状況を打破するきっかけは当然ながらポジティブな材料、または
ネガティブな材料となるわけですが、いまのところそのどちらが
出てくるかはまったく読めません。

 

日経平均株価は足元33500円どころを小幅に往来している状況であり、
これはことし4月半ばから下旬の28500円どころをしばらくヨコヨコで
推移していた時と非常に似ています。

 

(日経平均株価・日足チャート)

 

その後、あっという間に30000円を越えて33000円まで駆け上がる上昇と
なりました。

 

ポジティブに考えるなら4月相場のときと同様に33500円どころでヨコヨコ
で推移した後、12月に入りさらに勢いを増して上昇していくことも
考えられます。

 

逆に株高による資産効果でインフレの再燃や利上げ停止に雲行きが出て
来たりして金利が再度上昇することで株安へとつながる恐れもあり、
どちらに転んでもいいような立ち回り方、ポジションの取り方がいまは
重要であると考えています。

 

具体的には利益が出ている分を一部利確しておいてキャッシュ比率を高め
下げに備えつつ、上昇した時にも恩恵を受けられるようにポジションも
持っておく、比率的には5:5が分かりやすいですが、多少リスクを取る
方は株6:キャッシュ4という割合で12月相場を迎えていくのも一つです。

 

市場では11月のうちに年末ラリーをいったんやり切ってしまったという
声もあり、12月は一段高とならず、少し下落をして終わるということも
考えられます。

 

結局どっちやねん!となりますが、それくらい材料次第で上にも下にも
動く、展開が読みにくい相場であるということです。

 

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※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではあり
ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。


【執筆者(講師)情報】

ライター

中山まさかず

学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。

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