-
◆225先物は50%押しで下げ止まりか
2023.12.11 日米相場概況 -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 32,307.86 -550.45
TOPIX 2,324.47 -35.44
グロース 674.87 -7.41
NYダウ 36,247.87 +130.49
ナスダック総合 14,403.97 +63.98
S&P500指数 4,604.37 +18.78先週末の米国市場は雇用や消費指標を受けて3指数揃って終値ベースで
年初来高値更新となりました。週末に発表された11月の米雇用統計では雇用者数が予想18.0万人増に対して、
19.9万人増の伸びとなり、失業率も3.9%の予想から3.7%と低下したことで
利下げ期待はやや後退し金利は上昇。金利上昇を受けて朝方は下げてのスタートとなりましたが、景気が底堅い
との見方が強まりプラスに転換。加えて12月のミシガン大学消費者態度指数も予想を上回る良好な結果と
なったことも支援材料となりました。ダウは続伸し1週間ぶりに年初来高値を更新、ナスダック指数も約5か月
ぶりに年初来高値を更新、個別銘柄では、景況感の強さから、銅の
サザンカッパー、フリーポートマクモランなど資源関連が大幅高。タイ航空から787ドリームライナー約80機の受注が近いと報じられた航空機
ボーイングが買われたほか、ゴールドマン・サックス、シェブロン、
インテルなどが上昇し、ダウ指数を押し上げました。一方で消費のセンチメントが堅調ということでデフレ関連の1ドルショップ
のダラーツリーやダラーゼネラルなどが下落し、金利が上昇したことで
金関連のニューモントなども下げました。◆225先物は50%押しで下げ止まりか
日経平均株価は11月24日に付けた終値33625円から週末の終値32307円ま1300円超の
下落となりましたが、週末夜間の先物取引では反発が見られています。(225先物・日足チャート)
上図で示しているように高値からちょうど50%下押しした水準で反発をみせて
いることから、今週13日のFOMCを無事通過することになれば、年末高の可能性
もまだ残されています。インフレも落ち着いてきており、ミシガン大学調査の長期の期待インフレ率も
12月調査では2.8%まで低下してきており、FRBが目標とする2%の物価に近づいて
いることもあって、インフレが再加熱しない限りは追加利上げはないと思われ
ます。よって12月のFOMCでは追加利上げは行われず、焦点は来年以降の政策金利水準
となります。米国ではソフトランディング期待が大きく、来年1%前後の利下げが行われる
結果となれば、これを好感して日米株価ともに大きく上昇する可能性があると
みています。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆マナカブ公式ブログ
https://manakabu.com/news/◆Twitter
https://twitter.com/manakabu◆Facebook
https://www.facebook.com/manakabucom━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではあり
ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。
-
【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。