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Market日米相場概況

◆日本株反発も今晩の11月のPCEデフレーター待ちで様子見

2023.12.22 日米相場概況

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

 

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 33,140.47 -535.47
TOPIX 2,325.98 -23.40
グロース 680.12 -8.05
NYダウ 37,404.35 +322.35
ナスダック総合 14,963.87 +185.92
S&P500指数 4,746.75 +48.40

 

きのうの米国市場は早期利下げ期待が継続していることから買いが広がり
3指数揃って反発となりました。

 

朝方発表された7-9月期GDP確定値と個人消費・確定値、およびインフレ
指標となる食品とエネルギーを除くコアPCE(個人消費支出)のの前期比年率の
確定値がそれぞれ改定値から下方修正されたことや、フィラデルフィア
連銀が発表した12月の製造業景況指数が想定以上にマイナスとなりました。

 

一方で、16日の週の新規失業保険申請件数は予想21.5万件に対して
20.5万件と予想ほど増加せず労働市場は堅調。

 

インフレ指数は鈍化しているものの労働市場はしっかりという結果が市場で
好感され株価の支援材料となりました。

 

個別銘柄では前日に9-11月期決算を発表し、好調な内容となった半導体の
マイクロン・テクノロジーが8%を超える大幅高で始まったことでオランダの
ASMLやAMD、インテル、KLAやラムリサーチなど半導体関連株を中心に
買い直されました。

 

またWHO(世界保健機関)が新型コロナウイルスの新たな変異種「JN.1 COVID株」
を重篤な疾患をもたらすリスクは低いものの様々な症状を引き起こす可能性が
ある関心の高い変異株と分類したことからワクチン関連のモデルナが6%弱の
上昇となったほか、アナリストが投資判断と目標株価を引き上げたセールス
フォースも上昇しています。

 

 

◆日本株反発も今晩の11月のPCEデフレーター待ちで様子見

 

きのうの日経平均株価は500円以上の下落となり、33097円まで下落する場面が
みられましたが、下がっても33000円を割り込む程度とお伝えしていたように
きのうの時点ではそこまで下がることはありませんでした。

 

本日は米市場が早くも反発してくれたことから日本株も半導体関連を中心に反発して
くると思われます。

 

また米市場の株高の材料となっているのが米国の経済指標が好悪入り混じる
「ちょうどいい結果」がもたらしているものと考えており、ゴルディロックス
相場(適温相場)が再来している状況です。

 

個別銘柄ではダイハツの不正スキャンダルから波及し、親会社のトヨタが売られる
展開となり、時価総額のボリュームの大きい銘柄で構成されるTOPIXには重し
となる一方で、それならば金利も低下してきていることだしということで、
これまで蚊帳の外に追いやられていたグロース銘柄への物色が強まる可能性
もあり、循環物色が起こりやすい環境にあります。

 

ただ、今晩はFRBがインフレ指標として注視している11月のPCE(個人消費支出)
が控えていることから、反発はするも積極的に上を買っていこうとする向きは
乏しくなるとみています。

 

逆にPCEデフレーターが鈍化の兆候を強めれば、利下げ期待の高まりから金利が
さらに低下し、米市場の支援材料となり、週明けの日本株にも電気ガスを中心に
円高関連銘柄やグロース市場に分がある展開になるとみています。

 

 

※本日の経済キーワード※

 

【ゴルディロックス相場(適温相場)】

 

ゴルディロックス相場とは、景気が過熱も冷え込みもしない適度な状況に
ある相場のことをいいます。適温相場とも呼ばれゴルディロックス相場は、
英国の童話「3匹のくま」に出てくる「熱くもなく冷たくもないスープ」を
例えたもので、主人公の少女の名前「Goldilocks」に由来しています。

 

ゴルディロックス相場では、経済が熱すぎず、冷たすぎず、ちょうど
よい状態にあり、金利低下を伴いながら株高が進みます。

 

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ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。


【執筆者(講師)情報】

ライター

中山まさかず

学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。

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