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Market日米相場概況

◆日経平均株価、34000円達成は来年へお預け

2023.12.29 日米相場概況

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

 

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 33,539.62 -141.62
TOPIX 2,362.02 -3.38
グロース 707.50 +15.92
NYダウ 37,710.10 +53.58
ナスダック総合 15,095.14 -4.04
S&P500指数 4,783.35 +1.77

 

きのうの米国市場はダウが続伸し最高値更新した一方で、ナスダックは小幅安
と指数まちまちの展開となりました。

 

ことしの経済指標は全て消化し、相場を動かす材料は乏しいもののきのう発表
された今月23日の週の新規失業保険申請件数は予想21.0万件に対して21.8万件
と小幅に予想を上回ったことから来年の利下げ期待が継続。

 

ただきのう大きく下落していた米長期金利は再び3.8%台に上昇したことから
金利に敏感なハイテク株には重しとなり、ナスダックは小幅な下げとなりました。

 

個別銘柄ではダウ採用のナイキがアナリストが目標株価を引き上げられたことから
上昇。

 

一方で航空機のボーイングや化学のダウ、石油のシェブロンなどは売られる
展開となり、半導体のインテルや顧客情報管理のセールスフォースも下げに転じ
ました。

 

またハイテク株ではアナリストによる目標株価が引き上げられたことから連日で
英国の半導体設計のアームが4%超の上昇となったほか、ゲーム向け半導体を発表
すると伝わったAMDも2%弱の上昇。

 

EVのテスラは中国のスマートフォン大手小米(シャオミ)がEVを発表し、中国市場
での競争激化が意識されたことから下落となっています。

 

 

◆日経平均株価、34000円達成は来年へお預け

 

今週はことし最後の取引ということで年末高、掉尾の一振を期待していましたが、
日経平均株価はきのう141円安の33539円となり、本日はことし最後の大納会と
なります。

 

毎年大納会ではかつては前場のみの短縮取引でしたが、さすがにあと1日できのうの米市場の
地合いを考えても
ことし年末最高値更新で終わるというのはやや難しいように思えます。

 

米長期金利が3.8%台半ばまで上昇したものの為替相場ではドル円は141円台半ば
で推移しており、円安を追い風にということも期待できず、日経平均株価の
34000円到達は来年にお預けとなりそうです。

 

それでもことしは年始26000円から34000円弱まで本当に大きく上昇した年
であり、東証による上場企業への経営改革推進もあったことから上場企業が
前向きに投資家との対話に向き合ったことがことしの上昇に大きく寄与した
ものと考えています。

 

来年はさらにこの改革推進が前進し、来年1月より「資本コストや株価を意識
した経営の実現に向けた対応」の要請に基づき開示している企業リストを東証は
公表する予定となっています。

 

https://www.jpx.co.jp/news/1020/bkk2ed0000000fe5-att/bkk2ed0000000fgt.pdf

(資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応に関する開示企業一覧表の
公表等について)

 

いわば対応している企業としていない企業とがはっきりしてきますので、対応
していない企業というのは投資家から見放されやすくなり、経営陣も看過できない
問題として優先順位を高めて取り組む流れとなりやすく、少々荒療治ですが、
上手く日本人の「右に倣え」の集団心理を突いたやり方は投資家にとっては歓迎
される施策です。

 

この改革とデフレからインフレへの大潮流が来年も継続していくことから来年も
楽しみな相場となりそうです。

 

そして来年もさらに皆さんに好成績を残していただけるよう情報発信して参ります。

 

ことし一年、本当にお世話になりました。
また来年大発会より更新したいと思います。

 

良いお年をお迎えください。

 

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※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではあり
ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。


【執筆者(講師)情報】

ライター

中山まさかず

学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。

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