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◆米決算本格化、今週も指標目白押し
2024.01.15 マーケットニュース -
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◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 35,577.11 +527.25
TOPIX 2,494.23 +11.36
グロース 708.76 +2.57
NYダウ 37,592.98 -118.04
ナスダック総合 14,972.76 +2.57
S&P500指数 4,783.83 +3.59先週末の米国市場はダウは反落、ナスダックは小幅ですが6日続伸する展開と
なりました。朝方発表された12月の米PPI(生産者物価指数)が総合、エネルギーと食品を
除くコア指数ともに予想を下回る結果となったことで金利が下落し、金利に
敏感なハイテク株は買い優勢の展開となりました。一方でダウ指数は一部個別の企業決算やネガティブ材料が重しとなり下落と
なりました。個別銘柄ではマイクロソフトやIBM、メタ、アルファベットなどのハイテク株
の一角が堅調に推移。医薬品のアムジェンやジョンソン&ジョンソン、飲料のコカコーラなどの
ディフェンシ銘柄が上昇。一方で決算では保険大手のユナイテッドヘルスが売上利益ともに予想を上回る
結果となったものの、コスト上昇への警戒感から▲3%超の下落。また冴えない決算を発表したウェルズファーゴやバンカメが下げ、好決算を
手掛かりに上昇して始まったJPモルガンはマイナスに転じ、決算発表を
控えるゴールドマンも軟調な展開となっています。加えて米英両軍がイエメンの親イラン武装組織フーシの関連施設を軍事攻撃したと
発表。中東情勢の悪化に対する警戒も3連休前の米株の売りにつながった。◆米決算本格化、今週も指標目白押し
先週発表された12月CPIは予想を上回る伸びとなり、インフレ改善基調が停滞した
可能性が示唆されました。一方で週末に発表された12月PPIは予想を下回る伸びに留まり市場の利下げ期待を
継続させるものとなっており結果はまちまち。マーケットでは3月の利下げを75%程度織り込んでおり、今後の指標次第でこれが
実現可能かどうかを見ていくことになってきます。今週は17日に12月の米小売売上高が発表予定です。
クリスマス期間ということもあり、予想では前月比で0.4%増と11月から伸びが
拡大する見込みとなっていますが、予想に反して消費の抑制が確認されると、
利下げ期待は高まるものの需要鈍化懸念も台頭し、百貨店を中心に小売業には
重石となる可能性も出てきます。また金融関係を中心に先週より決算発表がスタートしており、今週は16日に
モルガンスタンレー、ゴールドマンサックス、17日はチャールズシュワブ、
アルミ大手アルコア、19日には保険大手のトラベラーズ・カンパニーズが
決算発表予定となっています。経済指標では
16日
1月ニューヨーク連銀製造業景気指数17日
12月小売売上高、鉱工業生産指数、
11月企業在庫、
1月NAHB住宅市場指数18日
12月住宅着工・建設許可件数
週次新規失業保険申請件数19日
1月ミシガン大学消費者信頼感指数
12月中古住宅販売件数などが予定されています。
小売売上高のほかに注目しておきたいのは住宅着工件数とミシガン大学
消費者信頼感指数です。(住宅着工件数と前年同月比)
住宅着工件数は件数だけ見るとほぼ横ばいのように見えますが、前年同月比で
見ると徐々に増加基調にあります。これは今後の利下げを織り込んで長期金利が低下してきていることが追い風に
なってきているものと思われます。続いてミシガン大学消費者信頼感指数ですが、こちらは調査の母数は少ないものの
今後の消費者の消費動向、マインドの変化を捉えるものでS&P500指数との連動性も
非常に高く注目です。(ミシガン大学消費者信頼感指数とS&P500の推移)
22年5月に50.2という大底を記録してから上げ下げを繰り返しながら徐々に上向き加減
へと変遷しつつあり、S&P500もパラレルに動いてきています。こちらも今後利下げが実施されるとなると指数の改善に寄与し、株価にもプラス
材料となってくると思われます。日本株はこれらの材料待ちで様子見、または米市場を完全無視して上値をさらに
追っていくかのどちらかになるかと思いますが、材料待ちとなっても強気相場
が継続していることは変わらずです。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。