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◆日本株、上値を目指すにはいったんの調整必要
2024.01.17 マーケットニュース -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
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◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 35,619.18 -282.61
TOPIX 2,503.98 -20.62
グロース 706.96 -3.17
NYダウ 37,361.12 -231.86
ナスダック総合 14,944.35 -28.41
S&P500指数 4,765.98 -17.853連休明けの米国市場は3指数揃って下落となりました。
ニューヨーク連銀が発表した1月のニューヨーク州製造業景況指数が‐43.7と
大幅に悪化し、米経済のソフトランディング(軟着陸)期待が後退したことや、
FRBのウォラー理事がこの日の講演で「利下げを急ぐ必要ない」と発言し、
米長期金利が上昇したことも重石となりダウは反落。(NY連銀製造業景況指数とS&P500指数の推移)
また金利に敏感なハイテク株の多いナスダックも7日ぶりに下げて取引終了と
なりました。個別銘柄では、AI分野の成長力を理由にアナリストが目標株価を大幅に
引き上げたと伝わった半導体のAMDが8%超の上昇。同じくエヌビディアも
目標株価引き上げにより3%超の上昇となり、その他マイクロンテクノロジーや
アプライドマテリアルズなどの半導体関連が上昇し、ナスダックをけん引。一方でドル高と金利の上昇が重しとなり産金関連のバリックゴールドが▲9%超
の下落、同業のニューモントも▲4%超の下落となったほか、製造段階での
検査強化による大幅な出荷遅延への懸念とアナリストによる投資判断の引き下げ
を受けてボーイングが▲8%弱の下げとなり1銘柄でダウを113ドル押し下げ。アマゾン、アップル、メタ、グーグルなど主要ハイテック株も下落となって
います。また決算を発表し、1株利益が市場予想を下回ったモルガンスタンレーが▲4%
超の下落となり、これから発表が本格化する米決算を前に慎重姿勢がみられ
そうです。◆日本株、上値を目指すにはいったんの調整必要
日経平均株価は年始から怒涛の急騰劇を演じ、15日には一時36000円を越える
ところまで上昇しました。この勢いを見るとこのまま上昇基調が続いて1989年12月29日に付けたバブル期の
38915円を超えてくれるんじゃないかと感じますが、そうは問屋が卸しては
くれなさそうです。(日経平均株価・月足チャート)
上図は、2012年暮れの民主党から自民党への政権交代を機にアベノミクスがスタート
したところからの日経平均株価の月足チャートになります。大きな上下動を繰り返しながら2020年初頭のコロナショックによるイレギュラーな下げを
除けばきれいな右肩上がりで上昇してきたことが分かります。しかしながらテクニカル的に見れば、その上昇トレンドの上値目一杯のところまで
来ており、ここから上昇していくにはいったんの調整を挟む屈伸運動を経て
上値の余地を作らないことには難しい局面に来ていると思われます。少なくとも34500円あたりまでの調整、理想を言えば34000円台前半から
33500円あたりまで調整を挟むことにより上値の余地が作られそこからまた上昇へ
回帰していく流れとなると思われます。投資格言に「節分天井彼岸底」という言葉があるように節分(2月3日)あたりで
天井を付け、春のお彼岸の頃(3月17日)に底を打つという意味ですが、国内外で
今回の急ピッチな上昇の主な要因は投機筋による先物主導での上昇ということも
あって、この上昇の波にしっかりと乗れている投資家は少なく、下げたら買って
やろうという下げ待ちの投資家が多数いると思われますので、3月半ば頃に上記の
34000円台から33000円台へ下げてくると絶好の押し目となると思われます。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。