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◆日経平均株価は日銀会合後に急落、調整続くか?
2024.01.24 マーケットニュース -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
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◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 36,517.57 -29.38
TOPIX 2,542.07 -2.85
グロース 707.28 -1.97
NYダウ 37,905.45 -96.36
ナスダック総合 15,425.94 +65.66
S&P500指数 4,864.60 +14.17きのうの米国市場は、ダウは下落、ナスダックは続伸と指数まちまちの展開
となりました。取引開始前に決算を発表した工業、事務用品のスリーエムやジョンソン&
ジョンソンなどが下げて始まりダウ指数を押し下げ相場を圧迫。前日、ダウやS&P500過去最高値を更新していたことから利益確定売りも
出やすく、主要企業の決算をきっかけに売り優勢の展開となりました。一方、大型ハイテク株や半導体株が堅調に推移しナスダックは4日続伸となり、
SOX(半導体)指数とS&P500も4日続伸となり3日連続で過去最高値を更新しました。個別銘柄は決算発表を受けてまちまちの動き。
ダウ採用のスリーエムは▲11%の大幅下落。ジョンソンエンドジョンソンも慎重な
牛咳見通しが嫌気されて▲2%と下落した一方で、好決算で買われたのが通信の
ベライゾン+7%弱、P&Gも4%超の上昇となっています。その他、 受注が市場予想を下回った住宅建設のDRホートンが急落し▲9%超の
下落。これをきっかけに同業他社に売りが波及し、住宅関連のホームデポ(▲1.6%)、
やレナー(▲5%)と下落となりました。好調な決算とともに先行きに明るい見通しを示したユナイテッド航空は5%超の
上昇と決算結果で玉虫色の結果となっています。◆日経平均株価は日銀会合後に急落、調整続くか?
きのうの日経平均株価は日銀会合が発表される前の前引け直前に36985.51円
まで上昇し、後場にはいよいよ37000円到達か?というところで前引け終了
となりました。(日経平均株価・5分足チャート)
その後、日銀会合結果が高揚されましたが、結果は現状維持で金融緩和継続、
という結果でした。これまでなら日銀会合で現状維持という結果が出るとその安心感、イベント
通過からその日の後場から為替は円安に振れ、株は買われるという展開と
なっていましたが、今回はその逆で後場から500円以上の下げとなり、マイナス
に転じる動きとなりました。前場段階で大幅に上昇していたことで幸いにも前日比では29円安と小幅な
マイナスにとどまりましたが、それでも高値から500円以上下落し、前場の
上昇分をすべて吐き出す結果となりました。今回会合後下落となった理由ですが、
*今会合前にはあまりメディアで政策転換があるかも?というような報道は
少なく、ほとんどの市場参加者が現状維持であると踏んでいたこと*短期的にかつ過熱気味に株価が上昇していたこと
*高値を付けた36985円はPERで16倍を超える水準に達したこと
*先物主導の売り
個人的にはこれらの要因が複合的に絡み合って、下げに転じたとみています。
225先物市場ではナイトセッションでも早い段階で36000円まで下落し、調整色が
強まっていましたが、夜中になると徐々に下げ幅を縮小させて36470円で
取引終了となっています。この展開を考えると、足元の急騰劇で乗れず、拱手傍観していた投資家は
安くなったところはチャンスとばかりにすぐに乗ってきている様相が
窺えます。よって大きな調整局面を迎えるには地政学リスクの台頭であったり、まだ
市場が織り込んでいないようなネガティブな材料が出てこない限りは日本市場
が大きな調整を迎えるということは考えにくく、グローバルに資産を運用する
海外勢や機関投資家の間ではアジアマーケットの中でもデフレ経済に陥る可能性
の高い中国株売り、デフレ脱却しつつある日本株買いの動きがまだ当面続くと
みています。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではあり
ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。