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◆トヨタが今期通期上方修正で史上最高値更新
2024.02.07 マーケットニュース -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 36,160.66 -193.50
TOPIX 2,539.25 -17.46
グロース 716.41 +1.14
NYダウ 38,521.36 +141.24
ナスダック総合 15,609.00 +11.32
S&P500指数 4,954.23 +11.42きのうの米国市場は材料に乏しく、3指数揃って前日終値を挟んで
小動きの展開でした。この日は経済指標の発表なく、手掛かり材料がない中で小動きで推移。
雇用統計やパウエルFRB議長の発言などを受けて市場では早期利下げ期待が
後退したところに、きのうクリープランド連銀のメスター総裁が「早期
利下げは適切ではない」との見解を示したことからハイテク株は
軟調な展開となりました。一方、米経済のソフトランディング期待から相場は底堅く、景気敏感株
などの上昇を下支えにダウはプラス圏で推移。マイナス圏で推移してい
たナスダックも前日終値付近にまで値を戻して取引を終えました。個別銘柄では、ビックデータ分析を手掛けるパランティア・テクノロジーズ
がAI需要の恩恵を受けて好決算を発表し、株価は30%の大幅高。加えて足元で株価対策に加えて新たな景気刺激策が出るとの期待が高まって
いる中国関連のJDコム、アリババ、バイドゥなどが揃って上昇。一方でゴールドマンサックスが目標株価を引き上げたエヌビディアなど
半導体は足元で堅調さが見られていましたが、同社をはじめ、きのうは
AMDやマイクロンテクノロジー、KLA、ラムリサーチ、アプライドマテリアルズ
など半導体関連に利益確定売りが目立ち下落となっています。ダウ採用では、化学のダウ・インク、工業・事務用品のスリーエム、
航空機のボーイング、ドラッグストアのウォルグリーン、医療保険の
ユナイテッドヘルス、ナイキ、ディズニーなどが上昇。一方で医薬品のアムジェン、顧客情報管理のセールスフォース、通信のべライゾン
などが下落しました。◆トヨタが今期通期上方修正で史上最高値更新
きのうの日経平均は240円安と軟調に推移し、午後に決算発表を控えた
トヨタも前場は33円安と冴えない展開でしたが、後場に発表された今3Q決算
を受けて5%の上昇となり、史上最高値更新となっています。(トヨタ・月足チャート)
https://global.toyota/pages/global_toyota/ir/financial-results/2024_3q_summary_jp.pdf
(トヨタ 3Q決算短信)
トヨタの決算短信を添付しますが、きのう発表した4-12月期決算は下記のような
結果となっています。営業収益 34兆0227億円(23.9%増)
営業利益 4兆2402億円(2.02倍増)
最終利益 3兆9472億円(2.08倍増)また、上記の決算短信をぱっと見ですと分かりづらいですが、今期通期の業績見通し
の上方修正となっています。営業収益 43兆0000円 → 43兆5000億円(17.1%増)
営業利益 4兆5000億円 → 4兆9000億円(79.8%増)
最終利益 3兆9500億円 → 4兆5000億円(83.6%増)売上利益ともに市場の期待を上回る好業績で、今回発表された業績予想の
前提となる想定為替レートは1ドル=143円と前回の141円から2円円安に
見直されたところもポイントです。しかし、足元の実際のドル円相場はトヨタの想定よりも円安水準で推移している
ため、4Qではさらに為替差益が積み上がる可能性があります。この発表を受けて買いが膨らみ、時価総額ベースで日本企業として初の50兆円
を突破しました。1980年代のバブル絶頂期の頃、かつては世界の時価総額ランキングにはNTTを
はじめ日本企業が米国企業を抜いて多数ランクインしていた時期があります。(世界の時価総額ランキング)
これがこの30年で見る影もなくなってしましました。
しかし、昨年から日本ではデフレ脱却、東証の資本コスト改革、新NISAなど
日本株が息を吹き返すには十分な新風が吹き始めたことから、再び今後10年
でこのランキングに日本株がランクインしてくる変化が見られるとみています。年内または来年にはバブル期の高値を抜けてくるのではと言われていますが、
それはあまりにも近視眼的な目標値であり、早ければここ数年で日経平均
株価は50000円を越えてくるとみています。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。