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Marketマーケットニュース

◆日本株は好決算発表するも、EPSが上昇せず

2024.02.08 マーケットニュース

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

 

【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 36,119.92 -40.74
TOPIX 2,549.95 +10.70
グロース 709.74 -6.67
NYダウ 38,677.36 +156.00
ナスダック総合 15,756.64 +147.65
S&P500指数 4,995.06 +40.83

 

きのうの米国市場は買いが優勢となり続伸。ダウとS&P500は過去最高値を
更新しました。

 

きのうも目立った経済指標がなかったものの、先週発表されたISM製造業
景況感指数や雇用統計、今週発表のISM非製造業景況感指数がいずれも
市場予想から上振れしており、これにより利下げ期待は後退したものの、
米国の実体経済は強いことで素直な買いがコンスタントに入り、序盤から
続伸スタート。

 

概ね好調な決算発表が相次いでいることもプラス材料で相場は堅調に推移し、
ダウとS&P500は3日ぶりに過去最高値を更新しました。

 

セクター別では生活必需品と不動産を除く9業種が上昇し、テクノロジー、
一般消費財、通信サービス、素材などが上昇率上位となっています。

 

個別銘柄では、売上利益ともに予想を上回る好調な決算を発表したフォードが
6%の上昇となったほか、ゼネラル・モーターズや悪決算で売り込まれていた
テスラも上昇。

 

また英半導体設計のアームも同様に市場予想を上回る好決算を発表し5%超の上昇。

 

このアームの好決算が火付け役となり前日は軟調だったその他の半導体株も反発。
エヌビディアは初の700ドル乗せで上場来高値を更新。ブロードコムやAMD
、台湾のTSMCなども上昇しています。

 

その他、顧客管理支援のセールスフォースも5%の上昇となり、上場来高値更新と
なっています。

 

一方、冴えない決算を公表した動画SNSのスナップは▲35%の大幅安となり、
医薬品のアムジェンとギリアド・サイエンシズなども大幅安。

 

10-12月期決算で大幅減益となった中国EC大手のアリババも大幅安で取引を終え
ており、日本株と同様に決算結果で明暗分かれる展開となっています。

 

 

◆日本株は好決算発表するも、EPSが上昇せず

 

足元日経平均株価が36000円を割り込むと押し目買い意欲もあることから
買いが入ってきており、下値は堅いもののととは言え上昇の勢いがあるかと
言えば、あまりありません。

このこう着相場の背景にあるのは日本株全体の利益が上がっていないからと
みています。

 

足元では米市場に続き、日本でも10-12月期決算の発表がラッシュとなって
きており、先日はトヨタが好決算と上方修正を発表し、上場来高値を更新
するなどしていますが、好決算を発表する企業もあれば、前年同期比で
減益、下方修正を発表するところもあり、EPS(1株利益)は決算発表前
よりも上がるどころかやや縮小する展開となっています。

 

(日経平均株価とPER、EPSの推移)

 

上図を見るとEPSは決算発表が始まった先月末あたりの2270円あたりから
今月5日には2235円まで落ち込み、きのうの時点で少し回復し2256円と
なっており、決算を発表する前から下がってることが分かります。

 

業績=株価とも言われるように、株価が上昇するためにはこのEPSが上昇
するか、人気度の尺度であるPERが上がるかで株価が上昇します。

 

ただ業績が良くなっていないのにPERだけが上がるとそれは割高の状態
となり、あまり良い上昇とは言えません。

 

健全な上昇は
「EPS(業績)が上昇しそれに伴って株価が上昇し、PERはEPSが上昇した分、
株価が上昇しても割高な状態にならない状態」

 

というのがで株価が上昇するメカニズムとして最も歓迎できる上昇の形であり、
今月半ばで決算が出揃うタイミングでこのEPSの上昇がなければ、いったんは
材料出尽くしで売られやすくなるかもしれません。

 

(過去20年間の日経平均月別騰落率)

 

ただ、上図の過去20年の日経平均の動きを見ると2月は序盤は軟調で2月半ば
ごろから3月頭まで上昇し、3月から再度下落という動きになっており、
今月はこれから上昇が期待できる可能性も無きにしも非ずですが、これまで
に出揃っている円安や国内外からの買い需要のほかに追加の外的要因、
外部環境の変化がないことには業績面だけだと例年と比べてやや早いいったんの
利益確定売りが出る可能性もあると思われます。

 

個別銘柄ごとにみれば状況は変わるものの、日経平均株価が35500円を割って
くるような展開になってきたらポジションを軽くして次の安いところを
拾える準備に備えるのが賢明です。

 

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ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。


【執筆者(講師)情報】

ライター

中山まさかず

学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。

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