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◆注目のエヌビディア決算は市場予想を上回る結果に
2024.02.22 日米相場概況 -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 38,262.16 -101.45
TOPIX 2,627.30 -5.00
グロース 745.35 -19.87
NYダウ 38,612.24 +48.44
ナスダック総合 15,580.87 -49.91
S&P500指数 4,981.80 +6.29きのうの米国市場はダウは小幅高、ナスダックは下落と指数まちまち
の展開となりました。先日からお伝えしているように本日取引終了後に生成AI関連半導体大手の
エヌビディアの決算発表を控えて買いが手控えられたことで、米市場は続落
でのスタートとなりました。また、この日は先月開催のFOMC議事要旨が公表され、内容的には早期利下げに
慎重な意見が優勢だったことが分かるとダウの下げ幅は一時200ドルを越える
場面もみられました。ただその下落を待っていたかのように押し目買い意欲は強く、取引終盤から
徐々に下げ幅を縮小させ、ダウは小幅プラス、ナスダックも同様に下げて
いましたが、下げ幅を縮小させ取引を終えました。個別銘柄では、中国の景気刺激策期待からEC大手のアリババやJDコムが上昇。
前日売られていた半導体設計のアームやマイクロンテクノロジーなど
半導体関連の一角も買われ、グーグルやアップルのほか、ダウ平均に新たに
採用されることが決まったアマゾンなどのハイテク株も上昇しました。一方でサイバーセキュリティのパロアルトネットワークスが業績の下方修正
を発表、修正理由として「新規の顧客獲得のため最大で6か月間の無料期間を
設ける」としたことで、今後の熾烈な顧客獲得争いが起こるという警戒感から
同業のセキュリティ関連のクラウドストライクが▲10%弱の下落となって
います。◆注目のエヌビディア決算は市場予想を上回る結果に
米市場の取引終了後に発表されたエヌビディアの昨年11月~24年1月期の
第4四半期決算では、売上高が221億ドルとなり、市場予想の206億2000万ドルを
7%上回る結果となりました。また、ことし2-4月期(今1Q)の売上高見通しは、240億ドル(約3.6兆円)と、
アナリストの予想平均219億ドルを上回る見通しを出したことから時間外取引
で一時10%超の上昇となっています。(エヌビディアのアフターマーケットの値動き)
ただ、エヌビディアの今回の4Q決算では市場予想を7%程度上回る
着地となったものの、23年の1Q~3Q決算では市場予想を10~20%上回って
いただけに、今回の上回る数字はそれよりも下がっています。これをどう見るかは非常に難しいところです。
今のところ素直にマーケットは好感している格好となっていますが、ことしは
エヌビディアの決算のタイミングでFOMC、CPIなどの経済指標に加えて市場は
神経質な展開を強いられることになってくると思われます。この結果を受けて、日本市場でも足元で利益確定売りに押されていた半導体
関連には安心感から買い直される動きがみられ、日経平均株価は再度バブル期の
高値を窺う展開になってくるとみています。が、これで材料らしい材料も出尽くしとなった形になるので、最高値に
再チャレンジしたとしてもいったんは超えたあたりが短期的な天井となり、
3月は前半~半ばから月末に向けて調整色が強まってくるとみています。そこらが次の大きな流れに乗る買いのチャンスになってくると考えています。
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負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。