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Marketマーケットニュース

◆日本市場もPCEを前に持ち高調整の動きか

2024.02.29 マーケットニュース

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

 

【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 39,208.03 -31.49
TOPIX 2,674.95 -3.51
グロース 779.71 +4.25
NYダウ 38,949.02 -23.39
ナスダック総合 15,947.74 -87.56
S&P500指数 5,069.76 -8.42

 

きのうの米国市場は3指数揃って下落しました。

 

先日よりお伝えしている1月のPCE(個人消費支出)の発表を29日に
控えており、FRBがインフレの指標として判断する材料でもあることから
市場は引き続き様子見ムードが強く、持ち高調整の利益確定売りも出て
終始小幅ながらもマイナス圏で終始する動きとなりました。

 

ダウは3日続落となるも序盤から下げ幅を縮小させる展開で取引終了し、
ナスダックは反落しました。

 

個別銘柄では、ECプラットフォームを提供するイーベイが第4四半期決算を
発表し、売上利益ともに予想を上回ったことから8%弱の上昇。

 

同じく好決算で上昇したビデオ会議システムのズームビデオ・コミュニケーションズ
が続伸し、ダウ採用銘柄では航空機大手のボーイング、ゴールドマンサックス、
ホームデポなどが上昇し、インドでのテレビ・動画配信事業について同国の
財閥系企業と合弁して進める計画を発表したウォルト・ディズニーなどが
上昇しています。

 

一方でアップル、エヌビディア、アルファベット、メタ、アマゾンなどの
大型ハイテク株が軟調な展開で米当局が中国向けの出荷に関する情報開示を
求めたと伝わった半導体製造装置のアプライド・マテリアルズが下落。

 

その他半導体のマイクロンテクノロジーや英半導体設計のアームも下落
しました。

 

 

 

◆日本市場もPCEを前に持ち高調整の動きか

 

今週より再三にわたりお伝えしてきた重要な経済指標の1月の米PCEが今晩
発表となります。

 

今月13日に発表された1月のCPI(消費者物価指数)では予想を上回る伸びと
なったことで利下げ期待が後退し、金利が上昇したことでマーケットが
一時的に大きく下落したこともあって、足元ではこの警戒感から様子見
姿勢が徐々に強まってきています。

 

日本株も同様に、22日にバブル期来の高値更新となりましたが、きのうは
更新後初の反落となりました。

 

高値を更新するというのは、「それ以前よりその価格で保有していた投資家は
誰一人いない」という相場では大きな意味合いを持ちます。

 

つまり、上値を邪魔する売りが出ない、少なくとも数日前から株を買っていた
投資家は全員儲かっている中で下落が生じたということはその売りを出したのは
儲かっている投資家の利益確定売りということになります。

 

それだけ警戒感が強まっていることに他なりません。

 

夜間の225先物市場では39030円まで下げており、場合によっては本日、
39000円割れの展開になる可能性もあります。

 

特にきのうも「強欲の極み」としてお伝えしたように直近の信用買い残が
株価上昇と共に膨らんで4兆円を越える水準まで来てしまっていますので
万が一、予想を上振れたり、予想と同じでも前月から伸びが加速したり
すると金利が上昇し、為替はドル高円安に向かいますが、為替の影響度は
いまはさほど大きくないとみていますので、米市場が売られるとともに日本株
も売られやすく展開には注意が必要です。

 

下げても立ち回りできるキャッシュを持って今晩の発表に臨みたいところです。

 

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ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。


【執筆者(講師)情報】

ライター

中山まさかず

学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。

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