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◆日経平均、39,990円と4万円まであと一歩
2024.03.04 マーケットニュース -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 39,910.82 +744.63
TOPIX 2,709.42 +33.69
グロース 763.60 -8.79
NYダウ 39,087.38 +90.99
ナスダック総合 16,274.94 +183.02
S&P500指数 5,137.08 +40.81先週末の米国市場は、3指数揃って上昇しました。
この日は半導体関連が相場のけん引役となり、多くの関連銘柄が上昇したことで
ナスダックは1%超の上昇、SOX(半導体指数)は4%超の上昇となりました。1日に発表された2月のISM製造業景況指数では予想49.5に対して結果が
47.8となり、予想を下回ったことから利上げ開始時期の早まりが意識され、
米長期金利が4.1%台まで低下したことから、半導体、ハイテク株を中心に買いが
優勢となりました。個別銘柄では、半導体のAMDが5%超の上昇となった子を筆頭にKLA、マイクロン
テクノロジー、ラムリサーチ、アプライドマテリアルズ、ASMLが揃って上昇し、
最高値を更新。台湾のTSMC、エヌビディアも上昇となり最高値更新目前まで上昇しています。
その他、半導体だけでなく、AI向けへのデータセンターの需要期待から好決算を
発表したデル・テクノロジーズが32%の大幅高となりました。一方、ダウ採用銘柄では航空機大手のボーイングが2%弱の下落となったほか、
ハイテクではグーグル、アップルは下げています。◆日経平均、39,990円と4万円まであと一歩
先週末の日経平均株価はザラバ高値で39,990円まで上昇となり、史上初の
4万円まであと10円のところまで迫る展開となりました。ただその後の225先物市場のナイトセッションでは40190円まで金曜日は
上昇となり、米市場がプラスで帰ってきてくれたこともあって、史上初の
40000円到達がほぼ確実視されます。先月22日にバブル期の高値38915円をブレイクし、そこからわずか1週間で
4万円到達となり、短期間で1000円超の上昇となり、過熱感はあるものの
国内外から日本株への資金需要の強さが現れています。今はこの強い相場についていくのが正解なのでしょう。
ただ、現時点で分かっていること、分からないことをお伝えしておくと
今回発表された2月の米ISM製造業景況指数は47.5となり、好不況の節目と
なる50をこれで16カ月連続で下回り、製造業は明らかな景気後退を示して
います。まず分かっていること
(ISM景況指数とS&P500の推移)
基本的にISMとS&P500はパラレルに動く習性があり、足元ではISMは上昇
せずに株価だけが上昇する展開となっています。この相関性がISM景況指数が今後上昇していけば、再び相関性が強まって
きますが、株価が下落するとなる可能性もあります。分からないこと
そして現時点で不透明なのが、米市場が仮に下落した際に同時に日本株も
下げるのか、この上昇に出遅れていた押し目を待つ資金が流入し、下支えと
なってくれるのかがまだ現時点ではわからないことです。実際に下げに転じた場合、そのときになってみないことには、また
その下落の理由によっても買い支えが入って小幅な調整に留まるのか、
支えなしの大幅な調整になるのかが分かれてきますので現時点というよりも、
その時になってみないことには分かりません。またその時には相場が教えてくれると思いますので、改めて解説したいと
思います。改めて、いまは足元の強い相場に素直についていくのが正解なのでしょう。
※本日の経済キーワード※
【ISM製造業景況指数】
ISM製造業景況指数(ISM Manufacturing Report On Business)とは、
全米供給管理協会(ISM)が公表している、米国の製造業における景況感を示す指数。全米の製造業350社の購買担当役員を対象にアンケート調査を実施し、その結果を
基に作成されます。生産、新規受注、在庫、価格、雇用などの項目について、前月と比較し、
「良い」、「変わらず」、「悪い」から選択してもらい、結果をパーセンテージで
表したもので、50を越えると好況、下回ると不況と判断され、景気の先行指標
として注目されています。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。