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Market日米相場概況

◆半導体関連の下落が目先の相場の重石へ

2024.05.02 日米相場概況

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

 

【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 38,274.05 -131.61
TOPIX 2,729.40 -13.77
グロース 646.25 -1.15
NYダウ 37,903.29 +87.37
ナスダック総合 15,605.48 -52.34
S&P500指数 5,018.39 -17.30

 

きのうの米国市場はFOMC後に一時大幅高するも、取引終了間際に値を消す
展開となり、ダウは小幅プラス、ナスダックは小幅マイナスとなりました。

 

注目されたFOMCでは、FRBが目標としている2%のインフレ目標に向けた一段の進展
は見られないことからから政策金利は5.25-5.50%の据え置きとなり、金利
据え置きはこれで6会合連続となります。

 

一方で、現在行っているQT(量的引き締め)として、現行月額で600億ドルで償還
している国債を6月から250億ドルに減らすことで保有証券の縮小ペースを減速
させることを決定。

 

これは足元で金利先高観から高止まりしている米長期金利の上昇を抑えるための
施策と考えられます。

(※FRBが国債を償還=売る→これを抑制するということは、債券価格の下落を
抑え、金利の上昇の抑制につながる)

 

FOMC後のパウエルFRB議長の会見では、「今年に入って(利下げの)確信を深められる
ようなデータは得られていない」とコメント。

 

追加利上げにこそ言及はなかったものの、当面は利下げに踏み切るのは難しい
という会見内容でした。

 

マーケットはQTの緩和が示されたことで金利上昇が抑えられることへの期待から
株価は一時急上昇するも、インフレと利下げの時期は変わらず不透明さが残る
ことから取引終盤に賭けて値を消す展開となりました。

 

個別銘柄では決算発表と同時に年間見通しを下方修正したコーヒーチェーンの
スターバックスが▲15%超の大幅安。

 

クラウドサービスのスーパーマイクロコンピュータは売上が市場の期待に届かず、
失望売りとなりこちらも▲14%の下げとなったほか、AMDも同様に決算失望から
売られ、英半導体のアーム、エヌビディア、KLA、ラムリサーチ、マイクロン
テクノロジー、アプライドマテリアルズなど多くの半導体関連が軒並み安となり、
半導体指数SOXは▲3.5%の大幅下落となりました。

 

 

◆半導体関連の下落が目先の相場の重石へ

(SOX・日足チャート)

 

上図はフィラデルフィア半導体指数(SOX)の日足チャートになります。

 

これは、米国の半導体関連株を中心とした30銘柄で構成されている主要半導体
の指数であり、昨年からことしの3月にかけて生成AIへの需要拡大からおよそ
2倍の上昇となりました。

 

足元では、台湾のTSMCが半導体需要の見通しを引き下げたことをきっかけに上昇
一服となり、上値を切り下げる展開となってきています。

 

中長期で見れば、半導体は2022年から2030年までの予測期間中のCAGR(平均成長率)
は7.7%と予測されており、今後も成長基調は変わらずですが、短期的に見れば、
その期待の大きさから買われ過ぎていたこともあって、下落調整を余儀なくされる
展開となりそうです。

 

個人的な観測としては、足元の4500ポイントから4000ポイントあたりまで、
最大であと▲10%強の調整が必要になるかとみています。

 

米市場の半導体関連が軟調となれば、前日好決算を発表し、前日15%弱の上昇と
なったレーザーテックなどをはじめ、東京エレクトロン、アドバンテスト、SCREEN、
ディスコ、225銘柄に新規採用されたソシオネクスト、英アームの主要株主の
ソフトバンクGなどからも資金が逃げやすくなり、日経平均株価の重石となってくると
みています。

 

きのう、チャットワークでお伝えしたようにヘッジとしてある銘柄に空売りを
仕掛けていますので、きのうお伝えしたように日経平均が36000円あたりまで
下げても怖くない状態にしてありますし、見立て通りに下落すればショートは
そこで利益を得て、さらに安いところで仕込みが出来る立ち回りが出来ればと
考えています。

 

受講生の皆さんは、チャットワークご参照ください。

 

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※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではあり
ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。


【執筆者(講師)情報】

ライター

中山まさかず

学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。

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