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◆市場が織り込む利下げ回数1回から2回へ上昇
2024.05.07 日米相場概況 -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 休場
TOPIX 休場
グロース 休場
NYダウ 38,852.27 +176.59
ナスダック総合 16,349.25 +192.92
S&P500指数 5,180.74 +52.95週明けの米国市場は3指数揃って続伸し、ダウは4日続伸、ナスダック、S&P500は
3日続伸となりました。日本が連休中、週末に発表された4月の米雇用統計では雇用者数の伸びが市場予想を
大きく下回ったことや、失業率も予想より高くなり、平均時給の伸びも鈍化し
賃金インフレの緩和を示したことから利下げ期待が再燃。
株高の支援材料となりました。加えてニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が、「FRBは最終的に利下げを実施
するだろう」と述べ、次の政策金利の変更が利下げとなる可能性が高いことを
示したことも追い風となり、3指数ともこの日の高値圏で取引を終えました。個別銘柄では、英半導体設計のアームが5%超の大幅高となったことや、
アナリストが投資判断と目標株価を引き上げた半導体のマイクロン・テクノロジー
が買われ、こちらも5%弱の上昇。その他、エヌビディアやAMD、半導体製造装置のアプライド・マテリアルズや
KLAなどが上昇し、半導体指数(SOX)は2%超の上昇となりました。一方、先週末に大きく上昇したアムジェンとアップルは反落。
中型機「787」の品質に関して米当局が調査を開始したと伝わった航空機大手の
ボーイングが軟調でした。◆市場が織り込む利下げ回数1回から2回へ上昇
先週末発表の4月の米雇用統計では非農業部門雇用者数が予想24.3万人増に対して
結果17.5万人増、失業率も予想3.8%に対して結果3.9%、平均時給の伸びも
前月比、前年同月比ともに予想に対して0.1ポイント低下とまさに市場が望む
通りの結果となりました。これを受けて高止まりしていた米長期金利は4.4%台まで低下し、株高の要因
となりました。(市場が織り込む今年の利下げ回数確率)
また、これを受けて市場が織り込むりさげの回数もインフレ懸念が台頭していた
先週までは年1回だったところ、年2回に増え、金利に敏感なハイテク株や半導体
関連を中心に買い直される動きが強まりました。国内でも祝日取引が行われていた225先物は38900円まで上昇しており、為替相場
も介入に加え、次のFRBの金融政策が利下げの可能性が出てきたことから153円台
までドル円が調整しており、過度な円安リスクも後退。これを受けて連休明けの日本市場も買い優勢の展開の期待が高まります。
一方で明日から国内では3月決算企業を中心に、6月、9月、12月決算企業を含む
100銘柄以上が決算発表ラッシュとなり、10日には700件、15日は500件以上の
企業が決算を発表してくるため、決算結果による個別企業の乱高下が起こりやすい
時間帯となります。資金管理を守ってもらっていれば、一つの企業に肩入れしてポジションを多く
取っているようなことはないと思いますが、もしそういう方がいらっしゃれば、
決算リスクを低減させるため持ち高調整も一つかと思います。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。