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◆米金利低下で日本株も続伸へ
2024.05.15 マーケットニュース -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 38,356.06 +176.60
TOPIX 2,730.95 +6.87
グロース 659.26 +8.66
NYダウ 39,558.11 +126.60
ナスダック総合 16,511.18 +122.94
S&P500指数 5,246.68 +25.26きのうの米国市場は3指数揃って上昇。
金利の低下を追い風に買いが優勢となり、ナスダックは約1カ月ぶりに
最高値を更新しました。きのう発表された4月の米PPI(生産者物価指数)は、前月比で0.5%上昇と
市場予想の0.3%を上回る伸びとなったものの、3月分が0.2%上昇から
▲0.1%へ、前年同月比でも2.1%から1.8%へとそれぞれ下方修正された
ことから物価上昇に対する過度な警戒感が後退。さらに翌日(今晩)発表される4月の米CPI(消費者物価指数)の伸び率が
予想の範囲内に収まるとの見方から買いが優勢となり指数は上げ幅を
拡大する展開となりました。セクター別では、テクノロジー、不動産、金融、通信サービス、一般消費財、
ヘルスケアなどが上昇。個別銘柄で足元目立っているのが、前の日に70%超の大幅高となった
ゲーム販売店を運営するゲームストップがきのうも60%の大幅高。同じく前日に80%弱上昇した映画館チェーンのAMCエンタが32%%高と
なるなど、2021年に起こった「ミーム株」への物色人気が再燃しています。その他、主要どころでは台湾のTSMCやブロードコム、KLAなど半導体関連
の一角が上昇。イーロン・マスク氏のAI開発会社との間でクラウド契約の合意が近いと
報じられたオラクルなども上昇しました。一方で決算を発表した中国EC大手のアリババハ売上は市場予想を上回った
ものの利益が下回ったことが嫌気され▲6%の下落。それに引きずられる形でバイドゥやピンドゥ、JDコムなどの中国関連も
決算発表を前に下落しています。◆米金利低下で日本株も続伸へ
きのうの米市場が3指数揃って上昇で帰ってきたことから、日本株も
センチメントが改善し、本日は続伸の展開となると思われます。夜間取引の225先物市場では38600円まで上昇しており、前日の日経
平均株価から240円ほど高い位置で推移しています。ただ本日で3月決算企業を中心に6月、9月、12月決算企業の四半期決算
発表も出揃い、今週に入り漸く今期(25年3月期)の見通しに関して
明るい業績予想を出すところも見受けられるようになってきました。そしてダウは足元で8連騰、ナスダックも1か月ぶりに最高値更新と
米市場が日本とは違って短期的に急騰していることから、今度は、
下げに転じた場合に米市場に連れ安しやすくなってしまうところは
注意が必要です。テクニカル的にも日足ベースでも週足ベースでも日経平均株価は
下降トレンド入りしており、上がれば戻り待ちの売りに押されやすい
展開は当面続きます。(日経平均株価・日足チャート)
一方で、3月に米CNBCによる米国投資家向けのアンケート調査で
「いま最も投資したい外国株」として日本がトップの40%の
票数を集めました。https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFL280Q80Y4A320C2000000/
そのため、この意欲が変わっていなければ、目先米市場が上昇一服から
反落に転じても米株売り→日本株買いの展開になる可能性も残されて
いますのでそこに期待したいところです。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。