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◆市場の物色対象はA(AI)からB(バイオ)へ
2024.06.25 日米相場概況 -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 38,804.65 +208.18
TOPIX 2,740.19 +15.50
グロース 638.77 +0.79
NYダウ 39,411.21 +260.88
ナスダック総合 17,500.60 -188.77
S&P500指数 5,447.87 -16.75週明けの米国市場は半導体関連が売られた一方で景気敏感株は買われる動きで
ダウは上昇、ナスダックは続落と指数まちまちの展開でした。経済指標の発表がなく材料に欠ける中、出遅れ銘柄中心に買いが続きダウは
5日続伸となり、終値としては4月22日以来約1か月ぶりの高値を付けました。一方、足元の急上昇で割高感が意識され始めたエヌビディアが3日続落し、その
下げ率はトータルで▲13%となり、エヌビディア以外の半導体株やAI関連
銘柄が利益確定の売りで下げ幅を拡大し、SOX(半導体株指数)は▲3%の下落
となりました。個別銘柄では、心筋症を伴う重篤な心臓病の患者に対する治療薬の治験結果で
有用な結果が得られたことを発表したアルナイラムファーマシューティカルズ
が35%弱の大幅高。その他、アムジェンやモデルナ、メルクなど医薬品関連が上昇したほか、
シェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー株が買われ、ゴールドマン
サックスやJPモルガンなどの金融株も上昇。航空機のボーイングや化学のダウ・インク、重機のキャタピラーなどの景気敏感株
も堅調でした。一方でデータセンターのスーパーマイクロコンピュータやエヌビディアなどAI、
半導体関連が大幅下落し、英アーム、クアルコム、ブロードコム、台湾TSMC、
なども大幅安となりました。(日本市場)
きのうの日経平均株価は朝方は方向感のない展開でしたが、為替相場で
ドル円が159.90円前後と160円目前まで円安が進んだことを受けて自動車など
輸出関連株がけん引し、徐々に上げ幅を広げる形となり、208円高の38804円
となりました。ただ相変わらず39000円に近づくと売りが出る展開は続いており、こう着感の
強い相場ですが、週末米市場が小動きの中ではしっかりとした動きとなりました。売買代金は3.4兆円台と低水準であり腰の入った買いは見られていません。
業種別では値上がり26業種、値下がり7業種で、値上がりトップは輸送用機器で、
名村造船所や内海造船などが上昇したほか、自動車では不正問題で売り込まれて
いたトヨタが2.5%の上昇。豊田自動織機やホンダ、マツダなども揃って上昇しました。
下落率トップは非鉄金属で住友金属鉱山やDOWA、三井金属鉱業などが
小幅ながら売られました。さらに個別では6月初旬にエントリーとなったスパゴ銘柄のエムアップ(3661)が
プライム市場上昇率ランキングで堂々の第3位となり、年初来高値更新となって
います。買われていた方、おめでとうございます!
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ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。