Marketマーケットニュース

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価　41,097.69 -177.39
TOPIX　2,915.21 +10.71
グロース　695.11 +13.78
NYダウ　41,198.08 +243.60
ナスダック総合　17,996.92 -512.42
S&P500指数　5,588.27 -78.93

きのうの米国市場はダウは続伸、ナスダックは反落と指数まちまちの展開と
なりました。

ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁やFRBのウォラー理事から利下げを支持する
発言が上がっており、米長期金利の低下を受けて株式市場には追い風となり、
好決算を発表した銘柄や出遅れていた銘柄を中心に買いが広がり、ダウは6日
続伸し、3日連続で史上最高値を更新しました。

一方で、バイデン政権による対中への先端半導体の輸出規制が警戒され、
半導体株を中心に売り込まれナスダックは▲2.7％安となり、SOX（半導体指数）
は▲6.8％安と今年最大の下落率となりました。

セクター別では生活必需品、エネルギー、金融、不動産、ヘルスケアなどが
買われた一方でテクノロジー、通信サービス、一般消費財などが売られています。

個別銘柄では16日に市場予想を上回る好決算を発表した医療保険のユナイテッド
ヘルスが連日で大幅高となったほか、第2四半期決算でこちらも市場予想を上回る
好決算を発表したジョンソンエンドジョンソンも4％弱の上昇となったほか、
同業のアッヴィやファイザーなどが決算前期待で買われました。

一方で、対中半導体輸出で名指しされたオランダのASMLは▲13％弱の大幅安
となったほか、アプライドマテリアルズ（▲10.4％）、AMD（▲10.2％）、
ラムリサーチ（▲10.0％）、KLA（▲9.8％）、英アーム（▲9.5％）、
クアルコム（▲8.6％）とこれまでナスダックのけん引役となっていた主力
半導体株が軒並み安。

さらにメタ、アマゾン、アップル、グーグル、マイクロソフトのハイテク
ビッグ5に加え、EVのテスラ、エヌビディアも含む「マグニフィセント７」も
総じて売られ、ナスダックの下げが大きくなりました。

ナスダックの中でも大型株の下げが大きく、中小型株の下げが浅いことから
循環物色の流れは続いているものとみています。

（ナスダック大中小型株指数の騰落率）

（日本市場）

きのうの日経平均株価は177円安の41,097円と小幅反落となりました。

朝方は前日の米市場でダウが連日の最高値更新となったことを好感し、
買い優勢でのスタートとなりましたが、お昼に米国の対中半導体輸出
規制が検討されているとの報道が入り、これをきっかけに東エレクトロン
やレーザーテックなど225採用の値がさの半導体関連に売りが膨み、
後場マイナス圏へ沈む展開となりました。

プライム市場の売買代金は概算で4.4兆円と4兆円超えとなったもののその
大半は上述の半導体関連の利益確定売りが膨らんだ結果とみています。

日経平均株価は下落したものの、TOPIXは上昇しており、業種別では7業種が
値上がりし、上位は遷移製品、不動産、建設など。
値下がり上位は電気機器、保険、海運などでした。

個別銘柄では6月初旬にエントリーとなったスパゴ銘柄の日置電機が、
きのう1Q決算を発表し、前年同期比で▲26％の営業減益となったものの、
アク抜け感が出ているとの見方から朝から大きく買われ年初来高値を更新！

（日置電機・日足チャート）

また4月下旬にエントリーとなったスター精密も先月から高値もみ合いで推移
しながらもこちらも年初来高値を更新！

（スター精密・日足チャート）

同じく4月初旬にエントリーとなったニコンも年初来高値を更新！
高値更新後は戻り待ちの売りに押される展開となるも今後の上昇に期待の
持てる展開となっています。

（ニコン・日足チャート）

その他、新明和工業も連日の年高更新、不二家も一日置いての年高更新と
なり、この日もスパゴ銘柄は絶好調で年初来高値、および直近高値を
更新する銘柄が続出です。

買われた方おめでとうございます！

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