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◆システム障害受け、センチメント冷え込み米市場続落
2024.07.22 マーケットニュース -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 40,063.79 -62.56
TOPIX 2,860.83 -7.80
グロース 675.73 -14.44
NYダウ 40,287.53 -377.49
ナスダック総合 17,726.94 -144.28
S&P500指数 5,505.00 -39.59先週末の米国市場は、ダウが2日続落、ナスダックも3日続落となり、3指数揃って
下落しました。先週、世界規模で発生したWindowsのシステム障害を受けて一部のハイテク株が
大幅安となったことでセンチメントが冷え込み、決算発表を控えている銘柄にも
持ち高調整の動きが出て、終日軟調な展開でした。特にWindows発生したシステム障害により、世界の空港で遅延が発生したり、
日本でもユニバーサルスタジオジャパンなどで園内店舗の決済サービスに
影響が出たりする事態となり、影響は広範囲に及び、マイクロソフト株は一時
▲2%近く下落。また障害の原因となったセキュリティーソフトを手掛けるクラウドストライクの
株価は▲15%下げる場面もみられました。セクター別では11業種中9業種が下落しほぼ全面安となり、個別銘柄では
ビットコインが66000ドルを回復し、安定的に推移していることを好感して、
BTCを大量保有しているマイクロストラテジーが14%超の上昇。加えてビットディアーテクノロジーズ、ビットデジタル、マラソンデジタル、
クリーンsパーク、ビットファームズなどのマイニング業者や取引所関連の
銘柄が上昇。一方で、インテル、STマイクロ、ラムリサーチ、TSMC、テキサスインスツルメンツ、
オランダASML、KLA、クアルコム、マイクロンテクノロジー、エヌビディア
など半導体関連はこの日も幅広く利益確定売りに押され下落。半導体の雄として名を馳せたエヌビディアは6月半ばに付けた157ドルをピークに
114ドルまで値下がりし、わずか1か月で▲27%の大幅下落となっています。(日本市場)
先週末の日経平均株価は62円安の40,063円と小幅ですが3日続落と
なりました。この日も先週に公表されたバイデン政権が中国に対する先端半導体
の規制が尾を引いて警戒感が続きザラバ中に一時4万円を割り込むところ
まで売られる場面もみられました。ただ、引けにかけては下げ幅を縮小させてきて終値では再び4万円乗せで
取引終了となりました。プライム市場の売買代金は概算で3.8兆円とやや商い縮小。
業種別では値上がりがわずか6業種で、プライム市場では1100銘柄以上が
値下がり。値上がり上位は精密機器、その他製品、電気機器など。
値下がり上位は鉱業、電気ガス、空運などでした。個別銘柄では5月半ばにエントリーとなったスパゴ銘柄のドトール日レスHDが
先日の好決算後、寄り天で値を下げていたところから見直し買いが入り、
終値ベースで年初来高値を更新!(ドトール日レスHD・日足チャート)
また6月下旬にエントリーとなった寿スピリッツも6月の訪日外国人客数が
単月で過去最高の315万人となったことを受けて、続伸し直近高値を更新!(寿スピリッツ・日足チャート)
その他直近の神戸物産、マツキヨココカラなども続伸となりました。
全体相場が弱い中でもスパゴ銘柄には上昇の波が来ており、指数が下がっても
「波」が上方向に向かっているものは地合いに関係なく上がっていくのです。買われた方おめでとうございます!
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ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。