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◆米半導体関連が崩れ、日本株にも重石か
2024.07.31 マーケットニュース -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
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【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 38,525.95 +57.32
TOPIX 2,754.45 -5.22
グロース 646.37 -8.65
NYダウ 40,743.33 +203.40
ナスダック総合 17,147.42 -222.78
S&P500指数 5,436.44 -27.10きのうの米国市場はダウが反発した一方、ナスダックは反落しました。
FOMCのを翌日に控えて様子見ムードが強い中、この日発表された7月の
米消費者信頼感指数が予想以上に強い内容だったことから米経済のソフト
ランディング期待が相場を下支えしダウは反発。一方、半導体株中心に売りが膨らんだことからナスダックは3日ぶりに反落
となりました。個別銘柄では、利益見通しを下方修正した医薬品のメルクが▲9%超の大幅安。
既存事業売上高が予想を下回った日用品のP&Gが▲5%安となりダウの
重石となった一方、ゴールドマン・サックスやユナイテッドヘルス、マクドナルド
などが買われダウを押し上げました。また半導体関連は、エヌビディア▲7%、クアルコム▲6.5%、ウルフスピード
▲6.2%、英アーム▲6.0%、マイクロンテクノロジー▲5%弱と総じて売られ、
アマゾン、マイクロソフト、メタなど主力ハイテク株も決算を控え軟調で、
取引終了後に決算を発表したマイクロソフトは、売上利益ともに市場予想を上回る
結果となりましたが、クラウドサービス「アジュール」の伸びが予想に届かず、
大手ハイテク企業がAI(人工知能)技術への多額の投資から利益を得るまでには
まだ時間がかかる可能性があることが改めて示されたことから時間外取引で
▲4%程度の下落となっています。(日本市場)
きのうの日経平均株価は57円高と小幅続伸し、38,525円で取引終了となりました。
週明けの米市場が大手ハイテク企業の決算、FOMC、週末の雇用統計など今週は重要
イベントが控えていることもあって、様子見姿勢の強い中、日本市場ではきのう800円を
越える大幅高となったことで朝方は戻り待ちの売りも出やすく、一時400円近い下げを
記録。しかし、後場から大引けにかけて徐々に下げ幅を縮小させていき、大引け前にはプラス
転換する動きを見せ2日続伸となりました。プライム市場の売買代金は概算で4.1兆円で、日経平均株価はプラスとなりましたが、
プライム市場の値上がり銘柄数は全体のわずか27%、値下がり銘柄数は70%となり、
日経平均採用の値嵩株が主体となる上昇でした。業種別では11業種が値上がりし、値上がり上位は不動産、海運、輸送用機器など。
値下がり上位は鉱業、銀行、紙パルプなどでした。個別銘柄では今月初旬にエントリーとなったスパゴ銘柄の平和不動産が旧村上ファンド
の娘である野村絢氏がシティインデックスイレブンスと共同保有で同社株を5%超保有した
ことが大量保有報告書の提示で分かったことから思惑買いがはたらき、4500円を越える
大幅高で寄り付き、年初来高値を更新!(平和不動産・日足チャート)
先週まで8日続落、週明け月曜日こそ800円高となりましたが、再び全体の7割もの
銘柄が値下がりするといった展開となったことで、きのう年初来高値を更新する銘柄
は平和不動産1社のみでした。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を負いません。
投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。