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◆9月利下げ期待高まり、米市場全面高
2024.08.01 マーケットニュース -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
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【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 39,101.82 +575.87
TOPIX 2,794.26 +39.81
グロース 648.20 +1.83
NYダウ 40,842.79 +99.46
ナスダック総合 17,599.40 +451.98
S&P500指数 5,522.30 +85.86きのうの米国市場は9月の利下げ観測が示されたことをや、半導体関連の好決算を
受けて3指数揃って上昇しました。きのうはお昼に日銀会合、そして夜にはFOMCと金融政策イベントが重なる日となりました
が、日銀会合はご周知の通り0.25%の追加利上げと国債買い入れの減額、そしてFOMCでは
政策金利は据え置かれたものの、その後のパウエルFRB議長の会見で、早ければ9月会合にも
利下げが実施されるとの発言があったことからリスクオンの動きが強まりました。また、前日に半導体関連のAMDがAIチップの収益見通しが上振れとなる好決算を発表した
ことから多くの半導体関連が反発したことからナスダックは2.6%の大幅高となり、
SOX(半導体指数)は7%の大幅高となりました。個別銘柄ではエヌビディアが13%弱の大幅上昇となり、ブロードコムも12%の上昇。
ASMLやKLA、英アーム、クアルコム、アプライドマテリアルズ、ラムリサーチ、
TSMC、マイクロンテクノロジーなど半導体関連が軒並み高となりました。一方で、これまでディフェンシブとして物色されていた医薬品のファイザーが下落
したほか、利下げ観測を受けてバンカメ、ウェルズファーゴ、JPモルガン、
モルガンスタンレーなど金融株は軟調でした。(日本市場)
きのうの日経平均株価は575円高と大幅高となり、これで3日続伸し、39,101円と
39000円台回復となりました。前日の日経新聞朝刊で「日銀は本日の金融政策決定会合で政策金利を現行の0~0.1%
から0.25%に引き上げ、月額6兆円程度としてきた国債の買い入れ額を月額3兆円程度まで
減額(量的引き締め)することを検討する」方針であることが報じられていました。日本市場ではこの追加利上げを半分程度しか織り込んでいなかったこともあって、
朝方はネガティブ材料として捉えられ寄り付きから一時500円以上売り込まれる場面も
みられました。その後、後場に入って日銀が金融政策決定会合の結果を公表するとその内容が日経新聞が
報じた内容通りだったことからイベント通過で不透明要因が払しょくされたことから
買い戻しの勢いが増しました。加えて引け間際にはバイデン政権が掲げる先端半導体の規制対象から日本、韓国を除外
するという一部報道もあり、225採用の主力半導体関連が買い戻され、ショートカバーも
巻き込んで日経平均は575円高と急伸し一日の値幅として1000円以上の乱高下となる
展開でした。
(日経平均株価・5分足チャート)プライム市場の売買代金は概算で5.5兆円の大商いとなり、プライム市場の値上がり
銘柄数は全体の88%とほぼ全面高。業種別では31業種が値上がりし、値上がり上位は銀行、海運、証券など。
値下がり上位は空運、輸送用機器でした。個別銘柄では5月初旬にエントリーとなったスパゴ銘柄のニッコンHD決算発表を前に
思惑買いが強まったのか、高値圏でのもみ合いから一つ頭を抜け出して年初来高値を
更新!(ニッコンHD・日足チャート)
さらに5月半ばにエントリーとなったドトール日レスHDも高値もみ合いから上伸し、
年初来高値を更新!(ドトール日レスHD・日足チャート)
加えて6月半ばにエントリーとなったIDECも5日続伸となり、年初来高値を更新!
(IDEC・日足チャート)
その他、年高更新とまではいかないにしても、エントリー後の高値更新となった
バリューHD、飯田グループHD、日清食品HD、平和堂、ライト工業、オービック、
サッポロHD、クレハ、横浜冷凍、トモニHDなど枚挙に暇がないほどスパゴ銘柄は
絶好調な一日でした。買われていた方、おめでとうございます!
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※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を負いません。
投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。