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◆米物価指標(PPI)鈍化で利下げ観測高まり3指数上昇!
2024.08.14 日米相場概況 -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
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【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 36,232.51 +1,207.51
TOPIX 2,553.55 +70.25
グロース 581.92 +20.14
NYダウ 39,765.64 +408.63
ナスダック総合 17,187.60 +406.99
S&P500指数 4,942.31 +198.48きのうの米国市場は物価指標が鈍化の兆候を示したことから9月利下げの可能性が
高まり、3指数揃って上昇となりました。きのう公表された7月の米PPI(生産者物価指数)が前月比、前年同月比でともに
市場予想を下回る結果となり、さらに価格変動の大きいエネルギー、食品を除く
コアPPIも同じく予想を下回る結果となったことから、9月利下げの可能性が
高まりダウは序盤から取引終盤にかけて終日上昇を続け、400ドル、+1%超の
大幅高となりました。今晩公表される7月の米CPI(消費者物価指数)も改善を示すとの期待もあって、
上昇に弾みが付きました。また米長期金利が今回のインフレ鈍化を受けて3.8%台まで再び低下してきたこと
から金利に敏感なハイテク株や半導体関連などにも買いが入り、ナスダックは2.4%
の上昇となり、こちらも終日堅調な展開でした。個別銘柄では物言う株主(アクティビスト)のエリオット・インベストメント・
マネジメントが、スターバックスに業績や株価の改善につなげるため、取締役会の
拡大やガバナンスの改善を提案。それに呼応する形で同社はメキシカンファースト
フード大手のチポトレ率いるブライアン・ニコル氏を新CEOに指名したことを発表。
これが好感され24%超の大幅高となりました。またエヌビディア、インテル、英アーム、ブロードコム、KLA、ラムリサーチなど
半導体関連の多くが上昇し、SOX(半導体指数)は4%超の上昇。ダウ採用銘柄ではインテルをはじめナイキや航空機大手のボーイング、アマゾン、
マイクロソフト、アップルなど主力ハイテク株も買われました。(日本市場)
連休明けの日経平均株価は1207円高と大幅続伸し、36,232円で大引けを迎え、
上げ幅はことし2番目の大きさとなりました。週明けの米市場で主力半導体関連が堅調に推移したことや円高の進行が落ち着いたことも
あって、米市場は今週経済指標イベントが控えている中、日本市場でも半導体や外需関連
が買われ1000円超の大幅続伸となりました。プライム市場の売買代金は概算で8.8兆円と過去最大規模の大商いでした。
業種別では32業種が上昇し、値上がり上位は保険、電気機器、証券など。
値下がりしたのは空運のみでした。個別銘柄では指数は大幅高したもののまだまだ高値からの半値戻し水準ということもあって、
この日も年初来高値を更新するマナカブ銘柄はありませんでしたが、先月下旬にエントリー
となったスパゴ銘柄の東映が+3.8%の上昇で直近高値を更新!(東映・日足チャート)
さらに同じく7月下旬にエントリーとなったオービックも3.0%の上昇で直近高値を更新!
(オービック・日足チャート)
さらにさらに7月初旬にエントリーを迎えた神戸物産も続伸し、直近高値更新となっています。
(神戸物産・日足チャート)
買われていた方、おめでとうございます!
※本日の経済キーワード※
【PPI(生産者物価指数)】
生産者物価指数とは、生産者が出荷した製品や原材料などの販売価格の変動を調査・
算出した経済指標。「卸売物価指数」とも呼ばれる。生産者が商品やサービスを出荷する時点や生産過程に入る時点での企業間取引での
価格の変動を示す経済指標でインフレ率の判断に用いられる。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を負いません。
投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。