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◆タカ派のカシュカリ総裁が9月利下げ示唆で米株高!
2024.08.20 日米相場概況 -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
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【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 37,388.62 -674.05
TOPIX 2,641.14 -37.46
グロース 612.03 +2.92
NYダウ 40,896.53 +236.77
ナスダック総合 17,876.77 +245.05
S&P500指数 5,608.25 +54.00週明けの米国市場はソフトランディング期待の強まりから3指数揃って続伸となりました。
前週発表された各種経済指標で米景気に対する見方が改善し、週明けのマーケットも
堅調なスタートとなり、タカ派で知られるミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が
「9月に利下げを議論するのは適切」との見方を示したことを受けて金利が低下した
ことも支援材料となり指数は引けにかけて上げ幅を拡大する運びとなりました。カシュカリ総裁はことしのFOMCの投票権を持たないメンバーではあるものの、ハト派
の総裁がハト派発言をするよりも、タカ派の総裁がハト派の発言をすることは
マーケットにとってサプライズとなり、これが好感されました。ダウはこれで5日続伸、ナスダックは8日続伸とことし最長の連騰となりました。
セクター別では全11業種が値上がりし、情報技術、コミュニケーションサービス、
一般消費財、不動産などが上昇率上位となっています。個別銘柄では、データセンター向けサーバーを製造するZTシステムズの買収を
発表した半導体のAMDが4.5%の大幅高となり、エヌビディア、ウルフスピード、
インテルなどが3%超の上昇。金利低下を受けてバリックゴールドやフリーポートマクモラン、ニューモントなど
産金関連も上昇し、レナーやDRホートン、ホームデポなど住宅関連、ホームセンター
の株価も上昇となりました。一方、日本製鋼が買収に乗り出しているUSスチールは、大統領選でトランプ氏が
再選となれば今回の買収が阻止されるとの警戒感から売られ▲6%の下落となりました。(日本市場)
週明けの日経平均株価は674円安と6日ぶり反落し、37,388円で大引けを迎えました。
前週に発表された米国での経済指標は概ね良好なものが多く、インフレは鈍化傾向に
あり、景気減速の兆候は見られないという見方が強まり、米市場は3指数揃って小幅続伸。これを受けて日本株も前場は前日終値を挟んでの堅調な滑り出しとなりましたが、
先週末に38000円台まで急ピッチで値を戻したことや、ザラバ中に為替相場で145円台前半
まで円高が進行したことで利益確定売りや戻り待ちの売りが顕著に現れて日経平均株価は
674円安(▲1.77%)の下落となりました。プライム市場の売買代金は概算で4.1兆円、値上がり銘柄数は252銘柄(15%)と
先週末は93%の銘柄が値上がりしていましたが、真逆の展開となりました。業種別では値上がりしたものはわずか2業種で小売りと海運のみ。
値下がり上位は鉱業、機械、輸送用機器、電気機器など外需関連が主でした。きのうは指数が大きく調整をしたため年初来高値を更新する銘柄はありませんでしたが、
個別銘柄では、今月初旬にエントリーとなったKDDIが小幅続伸し直近高値を更新と
なっています。目先しばらくはまだまだ乱高下の激しい展開が続くと思われますが、「短期は損気」です。
日々の乱高下に一喜一憂することなく、収益期待値がプラスの戦略で取り組んでいる
ことを忘れずに、ルール通りに実践することで大きな果実を手にすることができます。そして最近チャットワークに投稿し始めましたHeating Index(過熱感指数)もまだ
過熱のサインは出ていません。こちらもご参考にされてみて下さい。
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※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を負いません。
投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。