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◆イベント控え持ち高調整の売りで米市場小幅安
2024.08.21 日米相場概況 -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
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【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 38,062.92 +674.30
TOPIX 2,670.54 +29.40
グロース 634.78 +22.75
NYダウ 40,834.97 -61.56
ナスダック総合 17,816.94 -59.83
S&P500指数 5,597.12 -11.13ダウは前日までで6連騰し、7月17日に付けた最高値、41,198ドルまで約300ドルに
迫っていたこともあり、21日に前回のFOMC議事要旨が公表されることや、22日から
始まるジャクソンホール会議での23日のパウエルFRB議長の講演内容を見極めたいとの
見方が強まり、利益確定売りが出やすい一日でした。ただ先週の経済指標の強さ、インフレの鈍化による9月利下げ実施という下地は
変わっていないため、各指数とも下値も限定的でした。ダウは6日ぶり、ナスダックは9日ぶりに下げて取引終了となりました。
個別銘柄では、肥満症治療薬が糖尿病になるリスクを94%低下させたとの試験結果が
材料視され医薬品のイーライリリーが買われ上場来高値を更新。また好調な決算と追加の自社株買いを発表したサイバーセキュリティのパロアルト・
ネットワークスが7%超の大幅高となっています。一方で良好な決算をきっかけに足元で上昇していたJDコムをはじめ、ピンドゥ、
アリババなど中国関連株が利益確定売りに押され反落。バフェット氏率いる投資会社のバークシャー・ハサウェイが保有株を売却したと
伝わったバンク・オブ・アメリカは▲4.2%安、原油やガソリン価格の下落を受けて
シェブロンやエクソンンモービルなどのエネルギー関連も軟調な展開でした。(日本市場)
きのうの日経平均株価は674円高と反発し、38,062円で大引けを迎えました。
前日(19日)が674円安となったため、ちょうどその分の下げを取り戻す展開と
なりました。この日は特段のイベントはありませんでしたが、米国市場が堅調に推移したことや、
為替相場でドル円が145円台から147円台へ2円円安に傾斜したこともあって、
高値で寄った後も取引終了まで上げ幅を拡大。日経平均株価は一時800円超の
上昇となりました。プライム市場の売買代金は概算で3.9兆円と前日の4.1兆円とほぼ変わらず。
値上がり銘柄数は1488銘柄(90%)、値下がり銘柄は128銘柄(7%)と前日の
真逆の展開でほぼ全面高となりました。業種別では32業種が値上がりし、値上がり上位は紙パルプ、陸運、非鉄金属など。。
値下がりしたのは小売業のみでした。個別銘柄では、6月下旬にエントリーとなったスパゴ銘柄のバリューHRが前日の下げを
取り戻し、年初来高値を更新!(バリューHR・日足チャート)
さらに7月下旬にエントリーとなったオービックも2.3%の上昇で年初来高値を更新!
(オービック・日足チャート)
その他、7月下旬にエントリーとなった東映も直近高値を更新となりました。
(東映・日足チャート)
まだまだ日経平均株価は半値戻し水準ですが、上記のように年初来高値を更新する銘柄
が徐々に出てくるようになりました。ちなみにきのうの時点で年初来高値を更新しているプライム市場の銘柄は約1600社中、
48銘柄です。率にすると分かりますがプライム市場1600のうち年初来高値を更新した銘柄はわずか
3.0%で、そのうち上記バリューHR、オービックが入ってきているという素晴らしい
結果となっています。※本日の経済キーワード
【ジャクソンホール会議】
カンザスシティ連邦準備銀行が米国ワイオミング州のジャクソンホールで毎年8月に
開催する経済政策シンポジウムのこと。世界各国から中央銀行総裁や政治家、学者などが参加し、世界経済や金融政策に関しての
広範な議論が行われる。特に歴代のFRB議長が重要なメッセージを発信してきた経緯があり、こうした発言が
市場の乱高下へと繋がることもある。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を負いません。
投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。