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◆9月利下げ観測継続で米市場小じっかり
2024.08.22 日米相場概況 -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
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【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 37,951.80 -111.12
TOPIX 2,664.86 -5.68
グロース 630.74 -4.04
NYダウ 40,890.49 +55.52
ナスダック総合 17,918.99 +102.05
S&P500指数 5,620.85 +23.73きのうの米国市場は3指数揃って小幅反発となりました。
きのうは米労働省から雇用統計の年次改訂でことしの3月までの1年間の雇用者数が
81.8万人の下方修正になるとの推定値を発表。市場はこの数字の結果を受けて、9月利下げの期待値が高まったとの見方で米長期金利
が3.7%台まで低下し、金利低下からハイテク株や半導体関連などを中心に買われる
動きがみられました。またFOMC議事要旨ではインフレ鈍化のデータが今後も続けば次回9月の会合で利下げが
適切になる可能性が高いと多くの参加者が考えていることが分かったことも安心感
につながりました。ただ23日のジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演を控えていることもあって、
積極的に上値を買う動きは限定的でした。個別銘柄では好調な決算を発表したディスカウントストアのターゲットが10%超の
大幅高となったほか、株式の急落でつれ安していたビットコインの下げも落ち着き、
60000ドルを回復したことから関連のマイクロストラテジー、マラソンデジタル、
クリーンスパーク、ビットデジタルなど関連銘柄が軒並み上昇。好決算の発表とともに業績見通しを上方修正した住宅建設のトールブラザーズが
大幅高となり、同業のDRホートンにも買いが波及。その他、テキサスインスツルメンツ、インテル、KLA、ASML、アプライドマテリアルズ、
ラムリサーチなど半導体関連もしっかりでした。(日本市場)
きのうの日経平均株価は111円安と小幅反落し、37,951円で大引けを迎えました。
米市場でFOMC議事要旨やジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演を控えて
様子見姿勢が強かったことや為替相場でドル円が一時144円台まで円高が進行したこと
などを受けて、外需関連を中心に持ち高調整の動きが強まりました。プライム市場の売買代金は概算で3.4兆円と先週の大きな乱高下時から比べると
商いは落ち着いてきました。業種別では9業種が値上がりし、値上がり上位は精密機器、空運、サービス業など。
値下がり上位は石油、保険、非鉄金属などでした。個別銘柄では、7月下旬にエントリーとなったスパゴ銘柄のオービックが続伸し、
連日で年初来高値を更新、さらに上場来高値も更新しました!(オービック・日足チャート)
その他、神戸物産やKDDIもエントリー後の直近高値を更新となりました。
8月5日に起こった史上最大の下落から徐々に市場は落ち着きを見せ始めました。
今回の暴落はマクロ的なファンダメンタルズの変化ではなく、あくまでも買いが膨らみ
過ぎていて需給が悪化したことによるその解消売り(追証の投げ売りなど)が殺到した
ことによるものです。そのため、短期的な売りが出たとしても、前回の安値を割り込むような下げは特段の
ネガティブ材料などが出てこない限りは起こらないとみています。つまり、ここから再び高値を取りに行く銘柄が徐々に増えてくると思いますので
上がっていく銘柄はしっかりと利益を伸ばしていきましょう。※本日の経済キーワード
【FOMC議事要旨】
直近のFOMC(簡単に言えば政策金利の会議)で話し合われた議事録が公開される。
ここでの話し合いの内容が相場に影響をもたらすため、重要な指標ととして
捉えられている。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を負いません。
投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。