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◆エヌビディア決算控え、持ち高調整続く
2024.08.29 日米相場概況 -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
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【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 38,371.76 +83.14
TOPIX 2,692.12 +11.32
グロース 664.64 -15.66
NYダウ 41,091.42 -159.08
ナスダック総合 17,556.03 -198.79
S&P500指数 5,592.18 -33.62きのうの米国市場は3指数揃って反落となりました。
この日の取引終了後にエヌビディアの決算を控えており、生成AI向けの半導体
需要で業績は好調という見方が多い一方で、株価も高水準にあることから決算後に
材料出尽くしの売りが出るのではとの警戒感もあり、この日も持ち高調整の売りに
押される展開となりました。セクター別では金融やヘルスケアが堅調だった一方、テクノロジー、一般消費財、
通信サービス、エネルギーなどが下落しました。個別銘柄ではアムジェンやメルク、ジョンソン&ジョンソンなどの医薬品関連が
上昇し、コカコーラや保険のユナイテッドヘルスなど景気の影響を受けにくい
ディフェンシブ銘柄が買われました。一方で、ナイキ製品の取り扱いが多いスポーツ用品店のフットロッカーは好調な
決算を発表したものの、上方修正などがなかったことで失望を誘い▲10%超の下落。これがナイキにも売りが波及。
同じく決算は好調だったものの先行き不透明感が意識されたアパレルのアバクロ
が▲17%安となり、先日空売りファンドに狙われ、年次報告書の提出延期を発表
したサーバーのスーパー・マイクロ・コンピューターも▲19%安とこの日は
ある程度時価総額の大きい銘柄で2ケタ%で値を下げる銘柄が複数みられました。ちなみにエヌビディアは取引終了後に第2四半期決算を発表。
売上高は300.4億ドル(4.35兆円)と前年同期比で2.2倍となり、市場予想上回り、
1株利益も予想を上回る結果となりました。また同日に発表した8-10月期の売上高見込みも325億ドル前後と市場予想を
上回る結果となったものの、これまでの市場予想を上回る数字と比較するとその
伸びは鈍化しており、時間外取引で▲6.5%程度下落しています。(日本市場)
きのうの日経平均株価は83円高と続伸し、38,371円で大引けを迎えました。
前日、米市場ではダウが小幅ですが2日続伸で史上最高値を更新し、ナスダックは
エヌビディアの決算を控えて様子見姿勢が強く、日本市場もこの影響から寄付きは
前日終値付近でのスタートとなりました。前場は為替相場でドル円が143円台半ば前円高に振れたこともあって、マイナス圏で
推移していましtが、後場になって144円台に円安に傾斜したことから日経平均株価は
下げ幅を縮小させ、引けにかけてプラス転換となり、小幅ですが2日続伸となりました。プライム市場の売買代金は概算で3.26兆円と前日とほぼ同程度の商いとなり、値上がり
銘柄数は600銘柄(36%)、値下がり銘柄は989銘柄(60%)と、指数はプラスとなり
ましたが、全体としては値下がり銘柄数の方が多い一日でした。業種別では16業種が値上がりし、値上がり上位は輸送用機器、電気機器、保険など。
値下がり上位は紙パルプ、石油、鉱業でした。個別銘柄では、直近エントリーとなったスパゴ銘柄の東宝がこの日も続伸となり連日で
年初来高値を更新!(東宝)
また7月初旬にエントリーとなった神戸物産も高値もみ合いながらもザラバ中に年初来
高値を更新!(神戸物産)
そして、5月にエントリーを迎えた電通総研も年初来高値を更新したと同時に、上場来
高値も更新となり、上昇に弾みがつく環境となっています。(電通総研)
その他、年初来高値はまだ更新できていませんが、フクダ電子、東映、ライト工業、
KDDI、阪急阪神HD、飯田GHDなどが直近高値を更新しており、年初来高値を更新する
銘柄がまだまだ出てくると思われます!買われていた方、おめでとうございます!
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※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を負いません。
投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。